「いつものスーパーだからと安心していたら、幼い息子が血だらけに。あの時のトラウマで、今は...」(愛媛県・50代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Tさん(愛媛県・50代女性)
25年前のその日、Tさんは息子を連れて地元のスーパーに出かけていた。
いつも行く店に、1人で先に向かう息子。行き先はわかっていたため、Tさんはゆっくりと追いかけていたのだが......。
<Tさんの体験談>
今から25年前の出来事です。息子が1歳の時に離婚した私は、シングルマザーとして1人で息子を育てていました。
休日はいつも、地元の大手スーパーへ。息子は店に入ると、まず私の妹が働いている2階の宝石店へ向かいます。行き先がわかっていたので、私はゆっくりと後を追いかけていました。
すると、曲がり角の先のエスカレーターのあたりから、泣き声が聞こえてきて......。
一瞬の隙に、幼い息子が血だらけに
嫌な予感がして駆けつけると、息子が額から血を流して泣いていました。
エスカレーター手前で転んだようで、すでに近くにいた方々が起こしてくれていましたが、血だらけの息子を見て、私はパニックに。
そんな時、40代くらいの男性が「これを使って!」とハンカチを差し出して下さいました。
その後、妹のお店のスタッフさんたちが止血をしてくれて、保冷剤も買ってきてくれました。出血が少しおさまってから休日診療の病院で処置をしていただくこともできました。
あの時、ハンカチをくださった方のお顔すらパニック状態で覚えてなくて、お礼もお返しも出来ませんでしたが、今でもずっと心には残ってます。
そっと、ご自分のハンカチを差し出してくださったあなたに、本当に感謝しております。ありがとうございました。
私はあの時のトラウマで、孫が走るとすぐ怒る「うるさいおばあちゃん」になってます。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)