「高齢の母を連れて行った新型コロナワクチン接種。車椅子に阻まれ、会場に入れずにいると...」（秋田県・年齢性別不明）

ドアの反対側にいた男性が...

その自動ドアは扉にタッチしないと開かないタイプのもので、私がタッチしようとしたのですが、車椅子に阻まれてうまくできないのです。

そこで私が身を乗り出そうとした瞬間、ドアを挟んで反対側にいた男性がこちらに寄ってきました。

そして、内側からぽん、とドアにタッチ。ガーッとドアが開くと、その人はこちら側に出てくるのではなく、もと居たほうへ戻っていきます。

私はあわてて「ありがとうございます！」と声をかけましたが、その人は振り返らず行ってしまいました。

ドアを開けられずにいる私たちの姿を見て、わざわざ自分の進行方向に関係ない自動ドアを開きにきてくれたのです。

ちょうど私たちとすれ違った女性二人組がそれを見ていたらしく、「ああいうこと普通にやれるっていいよね」と話してるのが耳に入りました。

私もほっこりした気持ちで車椅子を押し歩きながら、母に「今の人かっこよかったね」と言うと、母も「んだ、かっこいがった」と笑顔でした。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて！

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター（＠jtown_net）のダイレクトメッセージ、メール（toko@j-town.net）から、具体的な内容（どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度～）、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢（20代、30代など大まかで結構です）、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

（※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください）