フードコートに「こちらの席で勉強頑張ってください」 懐深すぎる商業施設に称賛の声→採算取れないのに何故?運営会社に聞く
学生さんのために次から次へと......
同施設の粋なはからいに対し、投稿した「卑屈な奈良県民bot」さんも「懐の深さでマジ感動した」とツイート。ほかのツイッターユーザーからも、こんな声が寄せられている。
「しかもコンセントまで完備!! いやー器の大きな施設ですねぇ」
「受験生に朗報」
「これが奈良の懐の広さです」
学生への「神対応」、にはどんな理由があるのか。Jタウンネット記者は10月25日、じゃんぼスクエア香芝を運営する賛栄商事(大阪市浪速区)に聞いた。
取材に応じた同社営業部の担当者によると、じゃんぼスクエア香芝のフードコートには、しっかりとした「勉強スペース」が設けられている。「勉強頑張ってください」の紙が貼られているのは、その中にある机のひとつだ。
「『みんなで勉強できるスペースがない』とのお客様からの要望を受けて、2年前に提供を開始しました。30年以上、香芝で営業させていただいていて、お子様や学生の方もよく見えますから、地域のためにとオーナーのこだわりで作った勉強スペースです」
最初は5台ほどの勉強机を並べてスタート。すると、常に席の取り合いになるほど人気に。そこでさらに机の台数も増やし、より多くの人が利用できるように対応した。
学生が勉強するための専用席を作るというだけでも驚きだが、これだけではない。なんと賛栄商事は「勉強スペース」に、勉強用のライト、パソコン用の電源やUSB電源、フリーWi-Fi、カップラーメン用の給湯器など、学生が快適に勉強できるための設備を次々に導入したのだ。
「勉強のための設備は採算度外視です。
今の学生の方々は真面目で、みんなで勉強にきてくれています」
嬉しそうな口調で記者にそう話す営業部の担当者。現在では「勉強スペース」は当初の2~3倍の規模になっているそう。日本の未来を背負う若者たちのために惜しみなく力を注ぐ――じゃんぼスクエアは、そんな素敵な商業施設だった。