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中学時代、イラストを褒めてくれた先生へ「今も書き続けてます!」 美容学生の超絶技巧に反響→当時の担任に話を聞いた

松葉 純一

松葉 純一

2021.04.01 06:00
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2021年3月16日に投稿された次のようなツイートが大きな反響を巻き起こしている。

左は、中学3年生当時の日誌だという。なぜか、リンゴが描かれている。そこには、おそらく先生の字であろう、

「めっちゃウマイやん! この才能も大事にしてほしいな」

という寸評が書き込まれている。

そして右は、美容学校1年生になった投稿者の現在の作品だろうか。色鮮やかにさくらんぼが描かれた印象的な絵だ。このツイートには、28万4000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(3月31日昼現在)。

ツイッターにはこんな声が寄せられている。

「先生のこの才能も!って言ってる所がすごくいい!! 他にも才能があってそこを認めてるのがわかる 良い先生に出会えたのですね」
「才能を大切にしてほしい、と書いてくださる先生も素敵ですね。きっと、今も書き続けていると知ったら嬉しいと思います」
「教え子の本気の遊び心に、こうやって本気で返してくれる先生は素晴らしいですね! これからも描き続けてください」
「なんて泣ける話や」

心あたたまる、先生と生徒の関係が、大きな感動を呼んでいるようだ。

Jタウンネット記者は、投稿者・長靴をはいた描(@erumo_0384)さんと、その先生に取材することができた。

生徒一人一人と向き合ってくれた先生!

長靴をはいた描(@erumo_0384)さんのツイートより(画像は編集部でトリミング)
長靴をはいた描(@erumo_0384)さんのツイートより(画像は編集部でトリミング)

まず「長靴をはいた描」さんに、「中学生時代の日誌」とはどんなものだったかを聞いた。

「クラスメイトが毎日交代で提出するものなのですが、感想を見たのは、次の日直の時でした。先生はその日の日直や、学校の出来事に関して、毎日コメントを書いてくださっていました。
先生はよく生徒の事を褒めてくれていたのが印象的でした。生徒一人一人と向き合って、生徒の気持ちに寄り添える素敵な先生でした」

現在の「長靴をはいた描」さんは、生き物と鉱物・宝石の融合をテーマに、絵を描き続けながら、美容学校でメイクアップアーティストになるための勉強をしているという。

いま、先生に伝えたいことは、何ですか? と聞くと、「やっぱり『ありがとう』と直接伝えたいですね」と答えた。

長靴をはいた描(@erumo_0384)さんのツイートより
長靴をはいた描(@erumo_0384)さんのツイートより

そこで、Jタウンネット記者は、先生のご主人・「ぶーちゃん」(@voochan230)さんの協力で、先生の話を聞くことができた。

先生によると、「長靴をはいた描」さんがいた中学校には、7年前から4年間勤務していた。「長靴をはいた描」さんが3年生の時の担任だったという。

日誌を見た時は、どんな感想だったのだろう? 

「いつも、丁寧な字でしっかり書いてくれている。 『長靴をはいた猫』さんに限らずクラスの様子を知れる、この日誌はありがたいツールで、読むのが楽しみだった。
絵を見た時は上手すぎて思わず大きな○をつけてしまい、日誌にたいしての私の反応というより、絵にたいしての感想になってしまった」

「長靴をはいた描」さんは、とにかく驚くほど絵が上手だったという。

他にどんな記憶がありますか? という質問に対しては、

「夏休みの美術の宿題で、猫が水辺で水を飲んでいる絵があまりにも上手で、すごく誉めたときに、これはまだまだ上手じゃないと謙遜していたこと」
「卒業のときに鉛筆書きの似顔絵をもらい、今となっては色が入っていない貴重な絵で、今でも大切にしていること」

......といったエピソードを語ってくれた。「担任としては1年間だけでしたが、いろんな表情を見ることができたことは幸せな一年でした」とのこと。

現在、どんな声をかけてあげたいですか? という質問には、「頑張りすぎて体を壊したり、気持ちが追い込まれたりしないか、と心配しています。自分の夢を見失うことなく、これからもしっかりと輝いて欲しいと思っています」と答えてくれた。

「長靴をはいた描」さんもこう語っていた。

「最高の先生と出会えました。これからも夢に向かって頑張りたいと思います」
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