お口の中に蒙古襲来...? 長崎の新銘菓「てつはう最中」がインパクトしかない
キャッチコピーは「うまさ炸裂」
たかぎ七彦さんは、松浦市で開催された「元寇サミット」にゲストとして招かれたのだという。元寇サミットは、元寇に縁のある壱岐、対馬、松浦3市長が参加するイベントだ。
「てつはう」のお菓子をツイッターで紹介した経緯について、たかぎさんは次のように説明した。
「私は、元寇サミットの前半、『アンゴルモア 元寇合戦記』のトークショーに、作家としてご招待いただきました。
その時食べたのが、このお菓子『てつはう最中』です。食べた感想は、最中の皮が高級で、餡も品の良い位の甘みで、和菓子としてちゃんと仕上がっており、おいしかったです」
たかぎさんによれば、「てつはう最中」というお菓子を企画したのは、松浦市立埋蔵文化財センターだという。
そこでJタウンネット記者は、埋蔵文化財センターの担当者に電話で話を聞いた。
「松浦市が、鷹島周辺の海で、元寇の遺物調査と引き揚げ作業を開始したのが、1981年(昭和56年)です。ちょうど今年が40周年となります。40周年を記念して企画したのが『元寇サミット』です。
『てつはう』もその一つの試みで、何か話題になるおもしろい菓子をと、地元の菓子組合にお声がけをして、作ってもらいました」(担当者)
鷹島周辺の海で引き揚げられた実際のてつはうは、手榴弾に近い武器の一種で、陶製の球状の容器の中に、鉄片や銅片などが火薬と共に入れられていたらしい。
お菓子の「てつはう最中」は、どうなっているのだろう? Jタウンネット記者は、製造元の岩元製菓舗に電話で聞いた。
「てつはう最中」について、岩元製菓舗は次のように答えた。
「大きさはピンポン玉くらいだと考えてください。栗、芋、小豆、かの子(北海道大納言小豆の蜜漬)を白餡の最中餡にしました。海底遺跡ですので、塩を加えました。それと別に、パチパチはじける炸裂の仕掛けも用意しました」
「うまさ炸裂」がキャッチコピーだという。そのまま食べてもおいしそうだが、パチパチ弾ける「炸裂の仕掛け」を入れて食べた方が、より「てつはう」らしさが味わえるだろう。
一体どのくらい炸裂するのか、Jタウンネット記者には想像できなかったが、冒頭のツイートには、こんな声も寄せられていた。
「破壊力強そう! 涙ちょちょぎれそう!」 「文字通り日本武士団、苦しめられそうwww(良い意味で口の中がwww)」
13世紀のモンゴル軍の兵器「てつはう」を味わってみたい方は、松浦市へどうぞ。ただし岩元製菓舗によれば、目下生産準備中で、販売は来年(2021年)からになるだろうという。
フェイスブックなどでご確認の上、出かける方が良さそうだ。