看板「タンチョウが横断します」→まさかの「ご本人登場」に衝撃広がる 北海道ではあるある?国交省に聞いた
2020.09.06 11:00
地元では珍しくない?
ツイッターでタンチョウの横断に多くの人が衝撃を受けている一方、「道東あるある」「北海道ならではの光景やな」といったコメントも見られる。
投稿者によれば、撮影場所は道東の釧路周辺。釧路湿原にはタンチョウが多く生息しているため、地元ではそこまで珍しい光景ではないのかもしれない。
Jタウンネットは9月3日、看板の設置元である国土交通省北海道開発局釧路開発建設部の広報担当者に取材した。
担当者によれば、写真の看板は釧路開発建設部と環境省の釧路自然環境事務所が連名で、道東を流れる新釧路川の左岸築堤に設置しているもの。
左岸築堤上にはゲートがあり、ゲート内は河川管理用の通路となっている。基本的に一般車両が無断で入ることはできず、歩行者や自転車、管理用の車両が通行しているという。
看板は新釧路川の河口から5~10キロの間に計8基設置されている。8基も設置されているということは、やはりこの辺りでのタンチョウの横断は珍しくないのだろうか。担当者に聞いてみると、
「この場所に限らず、釧路湿原周辺では年間を通してタンチョウが確認されています。いつでも見られるというわけではないですが」
とのことだった。
タンチョウは環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類に分類され「絶滅の危険が増大している種」と認定されている。また環境省の公式サイトによれば、世界の総個体数は3050羽とされており、種の半数以上が北海道東部を中心に生息しているという。