バレンタインデー不在の家にチョコの宅配依頼 機転利かせた配達員の「神対応」に称賛
今年のバレンタインデー、皆さんはどうお過ごしだっただろうか。恋人や友人、家族にチョコレートを贈ったという人もいることだろう。
ツイッターでは、そんなチョコレートを届けた「配達員」を巡る、あるエピソードが注目を集めている。
ツイッターユーザーのりーくん(@re_omae)さんは2020年2月14日、以下のように投稿した。
「今日奥さんのおばあちゃんからチョコレートが届く予定だったんだけど仕事が遅くて受け取れなくて。不在票みたら当日再配達も終わってて。あーお礼が明日になっちゃうなぁってしょんぼりしてたら『これは絶対今日お渡しした方がいいと思って』って戻ってきて届けてくれたクロネコヤマトさんヤバくない?」
りーくんさんは伝票の写真も一緒にアップ。品名には「チョコレート」、お届け希望日には「2月14日」と書かれている。バレンタインデーの日に合わせて依頼主がチョコレートを贈ったであろうことはこの伝票から想像できるが、依頼もなしに再配達してくれるとは驚きだ。
この投稿に対し、ツイッターでは、
「クロネコヤマトの配達員さんの優しさ...!素敵なバレンタインだ」
「シーズン物はたくさん配達があるから、いつも以上に大変なのに、粋な方ですね!心がほんわかなります」
「なんてステキなヤマトさん!!ジーンとしてしまいますね」
といった称賛の声が寄せられている。
配達員「今日お渡ししないとと思って!」
Jタウンネットは18日、りーくんさんに当時の詳しい状況を聞いた。
りーくんさんが不在連絡票に気づいたのは14日の19時過ぎ。再配達の受付は19時までだったので、翌日に連絡をしようと思っていた。
しかし19時半ごろ、配達員は自主的にりーくんさんの家を再訪問。りーくんさんはその時の配達員の様子について、
「ピンポンがなって出てみたらヤマトさんで。僕がびっくりしてたら、これは今日お渡ししないとと思って!って笑顔で話されてました。素敵な方だなと思いましたね」
と話している。また、りーくんさんの妻がヤマト運輸にお礼のメールを送ったところ、その配達員が15日の朝礼で褒められたことを知らせる返信があったという。
Jタウンネットは18日、ヤマト運輸に取材した。
広報担当者によれば、再配達はお客さんからの連絡を受けて行うのがルールとしてはあるとのこと。りーくんさんにチョコレートを届けた配達員については、バレンタインデーということもあり自身の判断で戻ったのではないかとしている。
「毎回みんながそうしているわけではないですが、バレンタインや誕生日、また夜だったらいらっしゃるかなというお宅があれば、その時の判断でお伺いすることはあるかなと思います」(ヤマト運輸広報担当者)
依頼主の意図を汲んだ、配達員の粋な計らい。今回に限らず行われることはあるようだが、それは当たり前のことではなく、あくまで個人の善意であることを忘れてはいけない。
広報担当者は今回の配達員の対応について、
「あくまでドライバーが機転を利かせて対応したことなんですけど、それによってお客様に喜んでいただけたというのは会社としても嬉しく思っています」
と話している。