やきそば弁当の「禁断の食べ方」、知ってますか? スープに浸して「つけ麺」風に
なまら美味い
この情報はある日、S編集長が筆者のもとに持ち込んできた。
「ねぇ知ってる? やきそば弁当ってつけ麺にしてもいけるみたいだよ」
こう話しかけるということは「やってみろよ」と暗に指示している。
早速、ツイッターで調べてみると、
「『やきそば弁当』に付いてるスープ。大体つけ麺みたいな食べ方しちゃう」
「中華スープに麺をつけて食べると麺につけた液体スープの味と相まって独特の味を楽しめる」
「やきそば弁当はつけ麺風にスープにつけて食っても美味い!」
といった投稿がある。あながち嘘ではないようだ。
埼玉・久喜市にあるセイコーマートで品を調達。北海道限定の文字に疑いの目を持ちつつも作る。
やきそば弁当の中華スープは麺の戻し湯を使用する。そのため、独特の風味を持った絶品のスープになる。
何もしない状態のスープは塩と胡椒の味が強い。その上、味が尖っているが、これがクセになってしまう。
そのため、つけ麺にすると美味しいであろう理屈は成り立っている。
実はこの時に知ったのだが、カップ麺ブロガーのオサーンさんがJタウンネット上で行っている連載「マニアと味わう『ご当地カップ麺』の世界」でも触れられている。そこでも「おいしかった」との評価されている。
不安が一転し、むしろ楽しみになってきた。
ためらうことなくスープにつける。数秒ひたしたところで食べてみる。
ソースの甘みがスープの塩気のおかげでグンと立ち上がる。
麺の色が少し落ちても、味の濃さは残っている。塩気も新たに加えられて、そのまま食べるより味のクオリティが格段にあがった。どこかサッパリさも感じる。
つけ麺を意図した組み合わせと疑うレベルでの変化。1箱買って毎日食べたいほどだ。
さて、麺の色が変わったが、スープの色はどうだろうか。
大分変ってしまっている。随分と茶色くなってしまったが、味は大丈夫なのか。
「美味い、美味すぎる」
ソースの甘みはスープの中でも活躍している。数々の球団で活躍した工藤公康氏のような活躍ぶりではないか。
鋭利な味は削られて柔らかくも骨太な旨味が楽しめさせくれる。「純情・愛情・過剰に異常...」とキョンキョンのように歌いたくなってしまう劇的な変化。元の味も好きだが、こちらの味も愛せる。
言い出しっぺのS編集長とJタウンネットの紅一点S記者も、
「普通に食べるより美味い」(S編集長)
「普通に美味しい」(S記者)
と絶賛している。
まだ挑戦していない道産子にも、ぜひおすすめしたい食べ方だ。