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道路の真ん中に、樹齢350年の巨大クスノキ なぜ伐採されない?理由を調べると...

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.05.29 17:00
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地元に愛され続ける名木

投稿メールによると片側3車線の真ん中に木があるという。添えられていた住所を地図で調べると、国道41号線上に「東片端のクスノキ」を発見した。

東片端のクスノキ (C)Google
東片端のクスノキ (C)Google

名古屋高速の高架に匹敵する大木がそこにあった。以前Jタウンネットで紹介した長崎・六角道のクスノキに比べると、しっかり整備がされている。

道路も近くにある東片端交差点から近いこともあってか、導流帯も長くある。また、木の横には名古屋高速道路1号楠線の東片端入り口がある。

注連縄がある (C)Google
注連縄がある (C)Google

注連縄もあるため、長崎と同様に近くにある神社のご神木と思いきや、近くに神社が見当たらない。

ほかに手掛かりがないか探していると「切ろうとした人が亡くなった」といった迷信も出てくるなど、謎が深まるばかり。

そこで2019年5月27日、名古屋国道事務所の管理第一課の担当者に取材。すると、中日新聞が15年1月22日に報じた「『名木』クスノキ守り続ける住民 名古屋・東区」との記事を教えてくれた。

それによると江戸時代からの名木で1960年代に道路拡幅で切り倒す計画が浮上したものの、住民が阻止に向けた活動を行った。当時の杉戸清市長(故人)に陳情書が出されて現地を視察した際に、

「切り倒すには惜しい」

と言ったことから伐採は回避した。

85年にも名古屋高速の高架建設のために移植される案も出たそうだが、これも回避。今の場所にとどまった。

ご神木として地域に愛される存在。大きく名古屋の街が変わっても残り続ける木に手を合わせたらなにかいいことがありそう。

樹齢350年――。これからもずっと地域を見守り続ける存在になるのだろう。

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