ツバメの巣ができたので、看板は修理できません 道後温泉ローソンの「粋な対応」に感動
「ツバメの巣を守っていくのが使命」
なんと「L」の字の端っこの部分にツバメの巣ができているのである。こうした状況は、あるツイッターユーザーが、
「道後温泉のローソン、Lだけ照明消してる訳だが、その理由が何とツバメの巣が出来たから」
と紹介したことで話題に。「道後温泉入らなくても心が温まった」「店主、粋だね」といった反応が相次いでいる。
Jタウンネット編集部は2019年5月27日、真相を確かめるべくローソン道後ハイカラ通り店オーナーの吉本周作さんに話を聞いた。照明が消えている理由については、やはり「ツバメの巣が関係している」という。
「故障していたLの字に昨年初めてツバメが巣を作ったんです。今年の3月に看板の修理の話もあったのですが、万が一ツバメが帰って来た時を考えて巣があったLの字だけそのまま残してもらいました」
と説明。つまり正確には、Lの字だけ照明を消しているのではなく、壊れてしまった照明にツバメの巣ができたため、あえて1年以上修理せずにそのままの状態にしているというのだ。
店舗は人通りの多い商店街にあるため、カラスなどに見つからないような場所としてツバメたちが選んだのが看板の「L」部分ではないかと吉本さんは分析する。
「今年は5羽のヒナがいます。やはり縁起がいいと言われていますし、お客さんもぼくたちも癒されています。海外からのお客さんも多いのですが、写真を撮ったりして喜ばれているようです。道後の名物になってほしいですね」(吉本さん)
今年は5月20日頃から巣を作り始めたというツバメたち。昨年にできたツバメの巣は残念ながら心ないイタズラにより、壊されてしまったという。吉本さんは今年も巣作りに来たツバメを見て、安心したところもあるようで、
「ツバメの巣を守っていくのが使命だと思っています。今月末か来月頭には巣立っていくことになると思いますが、来年もいまのヒナたちがまた戻ってきてくれたら」
と今後もツバメたちを見守っていくとした。