まさかの「ソロ送別会」プラン爆誕 店員(初対面)との記念撮影サービスも
メッセージ色紙も用意
「ごちそう村」は兵庫県内で14店舗、大阪府内で6店舗を展開する郊外型の和食レストラン。元々、家族連れなどグループの来客が多く毎年3月には職場や学校などの送別会が多数行われているという。
グループが多く訪れて普通の送別会も行われているのになぜ、ソロ送別会のプランがあがったのか。
実はこの店に、先ほどのような「退職したけれど、誰にも送別会をしてもらえなかった」との意見が届いたのだ。
「送別されない人のニーズに気が付きました」
寂しい人を見かけるとつい助けたくなるのが人の性なのか。2日前までに要予約、そして「お一人様でのご来店に限る」という条件が付いている。一人で店に行ってどう送別するのか。まさか今までの自分とお別れする自己啓発的なものでもあるまい。
気になる内容だが、お造り舟盛りや選べるメインといった全7品のコースメニューが用意される。選べるメインは「豚肩ロースと木の子の陶板すき鍋」に「国産牛の陶板すき鍋」、「国産牛サーロインの陶板焼き」の3種類から選択。非常に豪華な料理だが、これだけでは送別会とは言えない。
コースメニューの最後に登場するデザートプレートに秘密があった。
まさか――高確率で初対面なはずの店員さんからメッセージが入ったデザートプレートが出されるのだ。これはグッとくる。たぶん。
料理だけではない。なんと最初の乾杯を店員さんがお手伝い。これはどう受け止めていいのか予想もつかない。きっと労いの言葉もかけてもらえるのだろう。
記事を書いているだけの筆者も流石に泣けてしまう。テンプレートながら色紙までプレゼント。「いつもピンチの時には助けていただいてありがとうございました」など「らしい」言葉のオンパレードだ。今までの職場の代弁ととらえるほかない。
極めつけは記念撮影。かえって切なくなる気もするが、徹底したサービスの賜物と言える。