イトーヨーカドー「創業の地」千住...消える1号店と、ゆかりの「イトー公園」を歩く

ご近所さんに声をかけられた

珍しそうに写真を撮っていると、マダムから声をかけられた。「なに撮ってるの？」。聞けばご近所さんだという。「このミカンの木は、門の前にあったそのままなのよ」。へぇ。

園内には、明治期に日本がワシントンへ贈った桜から、一部を採取して植えつけた「里帰り桜」もあった。品種はソメイヨシノだ。

マダムは1号店閉店の報を、その日の新聞で知った。「おどろいちゃった」。庶民の胃袋を満たすだけでなく、憩いの広場まで提供したイトーヨーカドー。たとえ千住から店舗が消えても、この児童遊園に「イトー」の名は受け継がれるだろう。