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「町」→なんと読む? 関東人「まち」関西人「ちょう」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.03.12 17:58
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全国には市区町村が1741自治体ある。一番多いのは「市」で790だ。次いで多いのが「町」の745。「村」は183で、特別「区」は23ある。

「市」を「し」、「区」を「く」と呼ぶことに異論はないだろう。しかし「町」を「ちょう」と読むべきか、それとも「まち」と読むべきか――。自治体名につく「町」の呼称は、地域によって異なる。

全国的には「ちょう」がやや優勢

浅井健爾さんの『くらべる地図帳』などでも取り上げられていた話だが、編集部では2015年時点の最新の数字を調べてみた。下の表は、「町」の読み方を都道府県別にまとめたもの。全国的には「ちょう」の方がやや多く62.1%(473町)を占める。これに対して「まち」は37.9%(272町)。

北海道と岩手を除く東日本と福岡・熊本・大分は「まち」が圧倒的多数派で、それ以外の府県は「ちょう」と読む。

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読み方は県単位で統一される傾向にあるが、福島を除く北海道・東北地方や山梨・長野・静岡など13道県では、2つのパターンが併存している。

もし聞いたことのない自治体名を発音しなければならないようなときは、上の表を頭に叩き込んでおけば、「それ違うよ」と他人から指摘されることは減るのではないか。

ちなみに四国4県は全て「ちょう」で統一されているが、2005年まで存在した脇町は「まち」と読んでいた。

秋田の「ちょう」は平成の大合併で誕生

秋田で「ちょう」と読む町は美郷・三種・八峰の3自治体。いずれも平成の大合併で誕生したものだ。それまで秋田に「○○ちょう」は存在していなかったようだ。
美郷町は千畑町(せんはたまち)、六郷町(ろくごうまち)、仙南村(せんなんむら)が2004年に合併して誕生した。
三種町は琴丘町(ことおかまち)、山本町(やまもとまち)、八竜町(はちりゅうまち)の3町が合併して2006年に成立した。
同年に発足した八峰町も、八森町(はちもりまち)と峰浜村(みねはまむら)が合併したものだ。

合併を期に新しい名称にした場合、「ちょう」とするのが秋田の方針かどうかは不明だ。

ただ、自治体の首長である町長を「ちょうちょう」と読むことはあっても「まちちょう」と読むことはない。

「村」は「むら」?それとも「そん」?

ここまできたら、「村」を「むら」と読むか「そん」と読むか、気になる人もいるだろう。鳥取・岡山・徳島・宮崎・沖縄の5県は「そん」で統一されていて、鹿児島は「そん」と「むら」が2自治体ずつ存在する。残りはすべて「むら」と読む。

ちなみに山口県東部に2006年まで存在した本郷村は「ほんごうそん」と読んでいた。今は岩国市の一部となったが、かつての村域は現在「ほんごうまち」と呼ばれている。

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