富山の職人が本気出して作った和風「獅子ギター」がカッコよすぎる
3本のギターはいずれも超個性的
2015年1月2日~13日の12日間にわたって開催された日本の職人展。北は北海道から南は沖縄まで122の業者がブースを構え、アクセサリーや家具、生活/趣味/インテリア/婦人雑貨、婦人服・呉服、和装小物などを展示販売していた。
どこか懐かしい雰囲気のする商品ばかりだが、時代に合わせた物づくりに挑む全国の職人の心意気が感じられる。
決して広くはない8階催事場だが所狭しとブースが連なる。目当てのブースはエレベーター乗り場の真ん前に位置していたので、幸い迷うことなく辿り着けた。
展示中のギターは3本あり、右から「龍剣~Dragon Sword~」「水月」「獅子」と名前が付いている。
いずれのギターも製作期間は6カ月程度かかる。つまり完全受注生産というわけだ。一番安い「獅子」で54万円(税込)で、「水月」が108万円(同)、そして「龍剣」は驚きの195万円である。もっともパネルには「表示は参考価格です」と書いてある。発注時のデザイン次第で値段は変わるのだろう。また備考欄には「本体:ESP製」の記述もある。井波彫刻の職人が担当するのはあくまでボディだけということか。
話は変わるが、音楽界ではアイドルとメタルが融合したメタルダンスユニット「BABYMETAL」が世界的なブームを巻き起こしている。世界征服を目標に掲げながら、メジャーデビュー曲は「イジメ、ダメ、ゼッタイ」。決めポーズはキツネサイン。
BABYMETAL - Road of Resistance - Trailer(YouTubeより)
井波のギターだって、外国人が見たら「日本人はなんてすごいものを作っちまうんだ...邪を祓うには最高だよな」と感嘆されるかもしれない。
学生時代に楽器を習っていたことのある筆者は、実際に手に取って音を鳴らしたい衝動に駆られたが、「手を振れないでください」の札がかかっていたので、欲望をぐっと堪え、フラッシュを炊かずに撮影するだけにとどめた。
ご当地にはミュージアム「井波彫刻総合会館」があり、230有余年の歴史を誇る木彫刻から現代彫刻、工芸品が展示・販売されている。