世界に一台、「カープ」仕様フォークリフトに込められた温かい思い

この夏、広島市を中心に起きた大雨による土砂災害は、2014年もっとも忘れられない痛ましい出来事のひとつだろう。

ボランティアの方々の懸命な活動も、克明に報道されていた。自分たちも何かできることはないか、そう考えた人も多かったようだが、実際に行動に移すとなると、なかなか難しいものだ。

そんな中、広島人がこよなく愛する「カープ」のデザインで、復興に携わる人々を励まそうという企業が現れた。

広島東洋カープ仕様のフォークリフト「リフトカープ」を独自に製作し、広島市に寄贈することを決定したと、2014年11月18日、輸送機器メーカーのユニキャリア（東京）から発表された。

「リフトカープ」は、広島市民に愛され、いつも元気を与え続けている「広島東洋カープ」をイメージした、世界に1台のフォークリフトだ。

カープのチームカラーである真っ赤な車体には、マスコットの「カープ坊や」や球団ロゴもデザインされている。広島東洋カープからの協力もあったという。カープ仕様にすることで、「災害復興に関わる全ての人に、元気を届けたい」という願いが込められているとのこと。