北日本は「佐藤」、関東は「鈴木」、山陽は「山本」...都道府県別「名字」ランキングが面白い

関東に多い「鈴木」......実は関西発祥！？

「佐藤」は青森を除く北海道・東北および新潟で1位となった。平安時代中期の貴族・武将である藤原秀郷の子孫・藤原公清が名乗ったことから始まったとされる。公清（とその子孫）の官職は左衛門尉。左衛門尉の左と藤原の藤をとって佐藤となったというのが定説だ。

「田中」は関西に多い。水田稲作が早くから進んでいた近畿地方で農作業に従事した人々の子孫に多いと見られる。

「鈴木」は紀伊国熊野の豪族・穂積姓鈴木氏に由来し、神官として東海や関東に広まったといわれる。
熊野は現在の三重と和歌山にまたがる地域だが、三重の1位は「伊藤」。これは「伊勢（三重の旧名）の藤原」なので伊藤を名乗ったという。

名字の由来には様々な説がある。上記の４名字とっても、ルーツの異なるケースは大いにあり得るだろう。