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自車校(青森)、車学(新潟)、自校(静岡)、自練(沖縄)...知らないと恥をかく?地域別「自動車教習所」の呼び方

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2014.04.11 19:00
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全国共通に存在し、しかも割合歴史が新しいにも関わらず、その呼び方に大きな「地域差」が存在するのが、自動車教習所だ。

「教習所」「自動車学校」「車校」といった比較的広く通じるものから、あるいは「自校」「自車学」「自練」といったマイナーなところまで、多くの地域で固有の言い回しが根付いている。それだけに、うっかりたとえば「車校」エリアで「今、教習所に通ってて......」なんて口にすれば、たちまちヨソモノ扱いを受けるだろう。

東京でも大阪でも「教習所」が一般的

では、いったいどの言葉がどこまで通じるのだろうか。Jタウンネットではその実態を探るべく、2014年3月11日~4月11日の約1か月間、ウェブ上でアンケート調査を行った。

Jタウンネットで行った調査の結果。無色の県は票が割れるなどして、トップを決められなかったもの
Jタウンネットで行った調査の結果。無色の県は票が割れるなどして、トップを決められなかったもの

その結果をまとめたのが、上記の表だ。各都道府県で最も多かった回答別に、地図を色分けしている。

一見してわかるとおり、最も広い地域で使われていたのが「教習所」だ。東北から中・四国にかけ多くの都道府県でトップ回答となっており、事実上の「標準語」となっていることがうかがえる。各地の出身者が集まる東京都でも、47%と半数近い得票があった。

東京都の結果
東京都の結果

意外と広がっている「車校」

これに次いで支持が厚かったのが、自動車学校を略した「車校」だ。一般には愛知県を中心とした東海地方の「方言」と説明されることが多く、実際に愛知県では89%に上る支持率を誇るものの、その利用エリアは石川・福井を始めとする北陸、鳥取、さらには福岡など北九州にまで及ぶ。

また首位ではなかった都道府県でも、ほぼ全国まんべんなく一定数の投票を得ており、その利用が意外にも拡大していることをうかがわせる。

北国に多い独自呼称

一方、狭い地域でしか利用されていない「レア」な呼び方も少なくない。

たとえば青森県でトップだったのは、「自車校」。この略称は青森のほか、岩手でも比較的使用者が多いものの、東北以外ではほとんど得票がない。

青森県の結果
青森県の結果

同じく東北地方では、秋田県で「自車学」がトップとなった。読みは「じしゃが」とのことで、やはり東北以外ではほとんど使われていないようだ。

新潟県では59%と過半数を「車学」が占めた。これにいたっては隣り合う山形、富山などでもほぼ利用が確認できない。新潟県でも東寄りの中越・下越地方固有の言い回しだという。

なおトップではなかったが、北海道では他の地域では見られない「自学」が一定の票(21%)を集めた。

なぜか富山と静岡に「自校」

北海道~北陸など北日本に独自呼称が多いのに対し、東海以西では比較的こうした地域差が小さい。

そんな中で、沖縄県でトップになった「自練」は割とよく知られている。かつて沖縄県では免許試験は試験場で直接受けており、教習所は「練習」をするところだったことによるものだ。

沖縄県の結果
沖縄県の結果

また岡山県では、「教習所」ならぬ「教習」がなぜかトップに。こちらも岡山以外ではほとんど票を入れた人がいない。

ちょっと変わったところでは、富山県と静岡県で「自校」がトップとなった。ネット上では「九州・中国地方に多い」と説明されることもあるが、今回の調査では両県のほか、山口県で比較的票が多かったものの、他県ではそれほど使われていないようだった。3県は地理的にも離れており、共通点も特になさそうだが......。

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