水戸の「大河ドラマ」誘致署名　NHKが「受け取り拒否」

茨城県を舞台としたNHK大河ドラマの実現するために、水戸、那珂、常陸太田の3市や地元商工会議所などが推進協議会を作って署名活動を行ったが、署名簿の受け取りをNHKに拒否されてしまったという。

署名の内容は、冲方丁（うぶかた・とう）氏の小説「光圀伝」の大河ドラマ化を要望するもの。すでに23万人あまりが集まっているが、NHK側の言い分は「個人情報が記されており、責任を持って保管するのが難しい」というものだ。

地方自治法に基づく「直接請求」を除けば、集められた署名を受け取る義務はない。しかし推進協議会では「受け取りが不可能でも、署名簿を全て確認してもらう作業は求める」とし、35万人の署名を目指して今後も活動を継続するという。

助さん角さんとともに（air-timeさん撮影）

大河ドラマで取り上げられた地域は、観光客が増えることが多い。この経済効果を期待して、熱心なドラマの誘致をする地方自治体や地元団体もあるようだ。

ただ、平成12年に日本政策投資銀行が出した「大河ドラマを活かした観光活性化策」というレポートには、観光需要の喚起が一過性にすぎず、放映後に集客の大幅な落ち込みが生じることがあるというマイナス効果のリスクも指摘されている。