インフルエンザ流行期に向けた医師と生活者の感染症予防・栄養意識調査

日本能率協会総合研究所が実施したアンケート調査により、医師が注目する感染症の傾向と、感染予防における「たんぱく質」の重要性に対する認識の差が明らかになりました。
調査概要
日本能率協会総合研究所は、感染症流行期を迎えるにあたり、生活者および医師を対象に感染症予防の実態と栄養摂取に関する意識調査を実施しました。
生活者調査
調査目的:生活者の感染症予防・体調管理の実態把握
調査対象者:全国の20〜69歳の男女
調査方法:インターネット調査
調査時期:2026年8月17日〜8月24日
回収サンプル数:1,000名
医師調査
調査目的:医師が秋冬に警戒する感染症と、感染症予防・体調管理における栄養に対する認識の把握
調査対象者:直近1年で感染症患者を診療した医師
調査方法:インターネット調査
調査時期:2026年8月28日
回収サンプル数:100名
調査パネル:m3.com 会員の医師
医師が警鐘を鳴らす感染症と予防対策
医師が2026年10月以降に特に注意すべきと考える感染症は、「インフルエンザ」が94.0%で最多となり、次いで「新型コロナウイルス感染症」が87.0%を占めました。昨年の秋から冬にかけて、約6割の生活者が感染症予防対策を実施していたものの、対策実施者のうち3割以上が風邪や感染症と思われる症状を経験しています。
生活者が実施した主な予防策は「マスクをする(61.2%)」「うがい・手洗いをする(60.3%)」といった基本行動のほか、「十分な睡眠(37.1%)」や「栄養バランスのよい食事(30.3%)」などの生活習慣も挙げられました。
免疫を支える「たんぱく質」への認識
感染予防のために習慣的に摂取している栄養素について、生活者は「乳酸菌」「ビタミンC」「たんぱく質」が各約3割でしたが、医師が摂取を推奨する栄養素としては「たんぱく質」が64.0%で最も高い結果となりました。
医師の93.0%が「たんぱく質は免疫を支える栄養の土台」と回答し、約9割が不足による感染症の重症化リスクを懸念しています。一方、生活者でこの関係性を認識している人は27.3%にとどまり、両者の間には大きな意識差が存在します。なお、たんぱく質を十分に摂取できていると感じている生活者ほど、自身の健康状態や体調管理への満足度が高い傾向が示されました。
高齢者の感染症リスクと推奨食品
高齢者が感染症に罹患した場合、医師は「食欲低下や低栄養状態」「活動量・身体機能の低下」「フレイル・サルコペニアの進行」を特に懸念しています。医師は生活者に対し、ワクチン接種による予防とともに、高齢者における要介護リスクへの理解を求めています。
なお、毎日継続しやすい栄養摂取源として、生活者・医師ともに「ヨーグルト」が1位、「卵」が2位に選ばれました。
まとめ
医師は2026年10月以降の感染症流行を警戒しており、免疫維持のためのたんぱく質摂取を重要視しています。生活者側の認識向上と、日々の食事を通じた継続的な栄養摂取が、感染症対策の鍵となります。