富山県立山町にある立山博物館には、地元で言い伝えられている〝不思議な妖怪〟の展示がある......。 そんな情報がX上で注目されている。 立山に伝わる妖怪(画像提供:立山博物館) 妖怪の名は、「クタベ」。 立山博物館にはその姿を再現したオブジェがあり、真っ黒な体に人間のような顔がくっついた四足歩行の生物、といった見た目だ。 なんとも奇怪な姿に、X上ではこんな声が寄せられている。 「そこがお尻かと思ったら顔だった」 「味のある良い顔ですな」 「なんともシュール...」 この妖怪、一体ナニモノなの? Jタウンネット記者は2026年9月3日、クタベについて立山博物館に詳しい話を聞いた。 博物館で大人気 クタベ(画像提供:立山博物館) 取材に応じた立山博物館学芸員の細木ひとみさんによると、「クタベ」はかつて立山に現れたとされる妖怪だ。 人の顔と獣の体を持ち、立山に薬の材料を採りに来た者の前に現れては、疫病流行の予言を伝えたという。 「『自身の姿を見れば、その病(疫病)の難を逃れることが出来る』と語り、さらに『見ることのできない人々のために自身の絵を描いて知らせなさい』と伝えています」(細木さん) 疫病の流行を予言した(画像提供:立山博物館) そんなクタベの模型を展示するようになった契機は、2019年7月13日~9月1日にかけて行われた特別企画展「立山ふしぎ大発見!?」で、クタベの存在を紹介したことだった。 「『紙史料だけでなく、本当にクタベに出会った気持ちになって欲しい』と、当時在籍していた学芸員が資料をもとに、大きさや資料の絵に描かれていない部分は想像しつつ、手作りしたものです」(細木さん) 手作りだった(画像提供:立山博物館) 完成したオブジェは、企画展の会期中は企画展示室の入り口付近に飾っていたが、人気があったためにその後は博物館のエントランスホールで引き続き展示することに。 また、クタベを紹介するパネル3枚も別に作り、館内2階の常設展示室の入口で紹介しているとのことだ。 クタベのオブジェは現在も来館者たちからとても人気だそうで、全国放送のテレビ番組でも何度か紹介されていることから「一緒に写真を撮られる方も多いです」と細木さんは語る。 「知っていて来られる方もいますが、当館で初めてクタベを知って『こんな妖怪も立山にいるんだね』と言われる方も多いです」(細木さん) 今、こうしてクタベの存在を知って、姿を見た読者の皆さんには、疫病から身を守るご加護が与えられたかも?