「こんな鳥居あるんだ!?」「すごく素敵」 世にも珍しい〝透きとおる鳥居〟にネット感嘆→なぜガラス製?神社に聞いた
神社の鳥居と聞けば、真っ赤で頑丈そうなものを思い浮かべる方が多いだろう。
しかし、日本は広い。中にはこんな鳥居もある。
たくさんの狐の置物に囲まれているのは、赤ではなく透き通った空色の鳥居。なんて繊細なビジュアルだろう......!
こちらは2024年4月22日、日本全国のお稲荷様を巡る関東在住のXユーザー・狐小路ヌヱ(@kitsunetsuki0w0)さんが
「狐に囲まれたガラス鳥居」
というつぶやきとともに投稿した1枚。そう、なんとこれ、ガラスで作られているのだ。
23日、Jタウンネット記者の取材に応じた狐小路ヌヱさんによると、写真は22日に鹿児島県鹿屋市の神徳稲荷神社で撮影したもの。
狐小路ヌヱさんが初めてこの地を訪れたのは20年秋のこと。その時に見た透き通ったガラスに映る青空と雲の美しさが忘れられず、再訪したという。
「今回は曇り空でしたが、薄青いガラス鳥居そのものの色が際立っていて綺麗でした」(狐小路ヌヱさん)
一体なぜ鳥居をガラスで作ったのか。Jタウンネット記者は26日、神徳稲荷神社に話を聞いた。
ガラスの鳥居、一体なぜ?
神徳稲荷神社によると、一般的に鳥居の素材は石や木。最近では塩化ビニールが使われることもある。
しかしそれらでは参拝者に対して無機質で冷たい印象を与えると思い、ガラスという素材を選択。2019年に、境内の池の中と千本鳥居の前に一基ずつ設置した。
「参拝時期や天候により鳥居の表情が変わり、参拝者を温かく迎えてくれて、より清浄に清めてくれると信じています」(神徳稲荷神社)
同神社ではお守りや絵馬もガラスの鳥居をモチーフにしたものが授与されており、ここでしか見られない光景を生み出している。
世にも珍しい透き通ったガラスの鳥居。X上ではこんな声が寄せられていた。
「きれい!こんな鳥居あるんだ!?」
「すごく素敵な鳥居、鹿児島なのか」
「こんな所あるの知らなかった・・・(地元民)」
神徳稲荷神社
住所:鹿児島県鹿屋市新栄町1771-4公式サイト:https://jintokuinari.jp/