「初代プレステかな」「64のゲームかと」 京都で発見された「低ポリゴンな植え込み」が話題
「観光客に対する負荷対策かもしれん」
そんなつぶやきとともに投稿された写真がツイッター上で話題となっている。

映っているのは長方形の台に乗った緑色の三角柱のようなもの。低木でも植えられていそうな場所なのに、これはどういうことか?
いや、しかしこのカクカクとした見た目、なぜか見覚えがあるような......。そう、まるでちょっと昔(90年代くらい?)のゲームに出てくるグラフィックのようなのだ。ロードに時間がかからない、サクサク読み込めるやつである。
超局地的に現実の解像度が低下してしまったかのような光景に、ツイッターではこんな声が寄せられている。
「初代プレステみたいになってる」
「64のゲームかと思った... 」
「ロードまだ終わってないだけじゃないですか?テクスチャ設定も見直した方が良いかと」
不法駐輪対策だった?
話題の写真は、ツイッターユーザーのmatcha_tb(@matcha_tb_VRC)さんが2023年1月7日に投稿したもの。Jタウンネット記者の取材に応じたmatcha_tbさんは、22年12月5日、京都の繁華街・四条通り沿いで目撃した光景だと説明する。
「ゲーム制作などを行っているので、軽量化の手法である低ポリゴン化で負荷対策してるように見えたため撮影しました」(matcha_tbさん)
matcha_tbさんはアステスタジオというグループの代表で、「マインクラフト」内で使用する創作物の共有サービスやサーバー運営などを行っているという。植え込みのような謎物体はマイクラのブロックっぽさもあり、既視感を感じたのかもしれない。
「京都は繁忙期になると人が多くなったり、景観条例があったりするので、人や景観に描画を優先させるためにこのようにしているのではないかとゲームに例えてボケた感じです」
とmatcha_tbさん。確かに、観光客でごった返しているときの京都の「情報量」はとんでもない。ツイッター上では、「京都は神社仏閣や庭園の植物に容量食われてるので、こういったところで節約しないと重いんですよね」などのリプライも。

とはいえ、この「植え込み」が置かれているのは現実世界。実際のところは、何のために作られたものなのか。
記者は設置者にも取材したが、数十年前からあるもので、今はその目的や意図はわからないという。
そのうえで、次のように述べた。
「四条通りは今でこそ自転車禁止ですが、昔はそうでなく不法駐輪が多くあったため、その防止用に作ったと推測されます」
こちら京都にある低ポリ植え込み
— matcha_tb (@matcha_tb_VRC) January 7, 2023
観光客に対する負荷対策かもしれん pic.twitter.com/LsQ3jiVsTQ