「カーナビの案内には従わないで」 島根の珍標識に注目...なぜこんな記載を?設置主に聞いた
地元の人は、カーナビを当てにしない
投稿者の広岩さんによると、標識のあった場所は、島根県南部にある飯南町だという。
標識は、NAVIどおり国道184号を進むと道が狭くなるので、農道・県道経由を勧めているのだが、広岩さんはあえて国道を進んだそうだ。
「私は国道184号を走りましたが、一部区間 は通行止めでしたし、道も狭かったです。通行止め区間は、看板とは別の道を迂回しました」
なかなかの難所だったようだ。やはり最初から標識に従って、農道・県道経由で進んだ方が良かったかもしれない。
ところで、この標識はどんな経緯で設置されたのだろう。それを確認しようと、Jタウンネット編集部は島根県に電話した。
答えてくれたのは、島根県雲南県土整備事務所の担当者だった。
「お尋ねの標識は、当事務所で設置したものであることは確かですが、いつ、どのような経緯で設置されたかについては、不明です。当時の担当者も現在はおりませんので、すぐにはお答えしかねます」
さすがに、記録は廃棄されたわけではなさそうだが、時間はかかりそうだ。
現在の担当者の推測でよければ......、とこう話してくれた。
「国道184号というのは、山の中の狭い道で、すれ違うのも容易ではありません。県外の方々がカーナビを手がかりに運転されて、ずいぶん苦労されたのだろうと思います。それを見かねて、当時の担当者が設置したのでは......、とあくまでも推測です」
標識が案内する「飯石ふれあい農道」は2車線の比較的新しい道路だという。
地元の人は良く知っているから、国道を通らず、農道を通って、県道に迂回するのだという。「カーナビなんか見ませんから」と担当者。地元の人は、カーナビを当てにしないのだ。当然のことだ。カーナビとは、あくまでも旅行者のためのものだろう。