キッコーマン、「バニラアイス×醤油」を海外で布教していた 公式で「完璧な味の組み合わせ」絶賛
2019.12.22 11:00
スイカに塩をかけるイメージ?
2019年12月12日、取材に応じた担当者によれば、今回の広告を投稿した「Kikkoman Suomi」というアカウントは、ヨーロッパでしょうゆの販売を行っているキッコーマンのグループ会社「KIKKOMAN TRADING EUROPE GmbH」が運営するもの。
フィンランドでマーケティング活動を行うためのものだという。
Kikkoman Suomiのアカウントでは、12月5日にこの画像が投稿されている。説明文に書かれているは、次のような言葉だ。
「ヒント☆キッコーマン醤油は、冬のパーティーのデザートにも最適です。バニラアイスをサービング容器にうつし、表面に醤油をかける―完璧な味の組み合わせ」(編集部訳)
担当者によれば、キッコーマンは世界各国における現地の食文化に合わせて、しょう油のレシピを紹介している。北欧はヨーロッパの中でも「キッコーマンのシェアと認知度が非常に高い」マーケットとのことだが、なぜフィンランドに向けてこの食べ方を紹介したのだろうか。
「しょう油は、発酵・醸造によって300種類以上の香り成分があるため、様々な食材と共通の香り成分があり、相性が良いのが特徴です。また、味の対比効果といって、しょうゆの塩味で、素材の甘みを引き立てる効果があります。スイカに塩をかけるイメージです。
例えば、バニラアイスにしょう油を少しかけるとキャラメルのような風味が楽しめるため、アメリカやヨーロッパでは古くからこのレシピを紹介してまいりました。このたびフィンランド向けのフェイスブックでも、たくさんの方にしょう油のおいしさを知っていただきたく、投稿いたしました」(広報担当者)
なるほど...。たしかに甘いスイカに塩をかけると、アクセントになって味の違いを楽しむことができる。
キッコーマンの工場見学施設「キッコーマンもの知りしょうゆ館」(野田市)にある「まめカフェ」では、「しょうゆソフトクリーム」「豆乳しょうゆソフトクリーム」を販売しており、人気メニューだという。
キッコーマンの広報担当者は、この食べ方が話題になったことについて、
「たくさんの方にしょう油の新しい使い方を知っていただく機会になれば嬉しいです」
と話している。