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ネコの「多頭飼育崩壊」が生んだ悲劇 糞尿だらけの悪臭汚部屋、清掃業者も「最悪な現場」(高知県・40代女性)

ご近所トラブル調査団

ご近所トラブル調査団

2019.05.19 17:00
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「いま飼っているのが死んだらもう終わり」と言っていたのに...

6年前まで31年間、庭のある2階建てで、築50年以上の古い市営住宅に住んでいた時の話です。隣には60代の女性が住んでいました。その女性は庭に柵を作り、黒い日よけの幕を張っていたので近所の人からよく見えないようにしていました。

女性は猫を飼っていて、猫が家の中と庭を自由に行き来できるようにしていたようです。周囲から見えないようにしているので、何匹いるのかはわかりませんでした(市営住宅でペットはダメです) 。

何匹飼っているのか聞いても教えてくれず、

「いま飼っているのが死んだらもう終わり」

と言い続けてから15年以上の歳月が流れました。

変な鳴き声が聞こえ、悪臭もひどくなったため隣の女性と口論になることが多くなりました。ほかの住人に話を聞くと、捨て猫を見つけては捕まえてきて飼っているそうで、最低でも20匹はいるようだとのことでした。

玄関前にも餌を置き、猫に与えていたため、糞尿の問題もありました。「やめてほしい」と何度言っても繰り返すのです。

悪臭も年々ひどくなり、洗濯物も外に干せず、夏の暑い日でも窓を開けることができません。人間の赤ちゃんがいるような変な鳴き声が昼夜関係なく続き、あっちこっちの餌のせいでネズミも出るようになり、新たにネズミの糞害も加わりました。

次第にはネズミが家の中の食材、インスタント麺、カップ麺、未開封の調味料までかじるようになりました。家に食材を置けなくなり、私と娘は家で食事もできなくなってしまいました。

工務店さんに来てもらい、できるだけ隣との隙間をふさいでもらいましたが、

「屋根裏がつながっているから入ってくるよ」

とのことです。猫被害だけじゃなくネズミ被害までありえません。私はストレスで毎日イライラして自分でも嫌になっていました。その後、隣の女性と顔を合わせるたびに口論になり、ご近所さんも一緒に言い続けて、その女性はやがて出ていきました。

聞いた話では、出て行った後の部屋は20匹以上の猫の糞尿と毛で絨毯みたいになっており、部屋に入ると息ができないほどだったとのことです。

業者さんに頼んでうちと隣の消毒をお願いしたら、防護衣の人たちが、

「孤独死の現場などかなりひどいところに行ったけど、最悪な現場。よくここで人が住んでいましたね」

と言うのです。

私と娘は結局ネズミ被害がすぐにはおさまらず、建て替えまで待てずに引っ越しました。今では本当に猫が嫌いです。

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