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民泊を利用したら...まさかの「女将・オン・ステージ」! 全力サービスの理由、本人に聞いてみた

松葉 純一

松葉 純一

2019.02.20 06:00
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「お客様に何ができるだろうか」

楽器は、ピアノにギター、三線、太鼓、もちろん飛び入り参加も歓迎(写真提供:新垣英子さん、以下同)
楽器は、ピアノにギター、三線、太鼓、もちろん飛び入り参加も歓迎(写真提供:新垣英子さん、以下同)

きっかけとなったのは、2019年2月11日に投稿された、次のようなツイートだった。

写真は、沖縄県の離島にある民泊「海風(うみかじ)」のライブ中の様子である。民家の室内がすっかりステージと化している。

中央に立つ女性はオーナーだ。背後にさまざまな楽器も置かれているようだ。「もう大変なことになっている。家主熱演、客オレ1人」というコメントが添えられている。このツイートには、なんと9万件を超える「いいね」が付けられているではないか。

なぜ、こういったサービスを?どうしても気になったJタウンネット編集部は、民泊に話を聞いてみることにした。電話で答えてくれたのは、オーナーの新垣英子さんだ。

「私は地元の役場や保育所で長く働いていましたが、数年前に退職しました。第2の人生として何をやろうかなと考え、民泊を始めることになったのです。まだ3年くらいしか経っていません。三線(さんしん)を習っていたので、地元の島唄だけでなく、ヒット曲や流行歌を方言(うちなーぐち)で歌ったり、三線だけでなくギターを演奏したり、お客様に披露しているうちに、気が付いたらステージを作っていました」

新垣さんは笑いながら話してくれた。

ステージには男性2人組のユニットがゲスト出演することも
ステージには男性2人組のユニットがゲスト出演することも

「こんな遠いところまで来てくれたお客様に何ができるだろうか? それが私にとっての課題なんです」と新垣さん。

「島に男性2人組のユニットがいるんですが、1人がアコースティックギター、もう1人がジャンベというパーカッションを演奏します。お客様が大勢のときは、彼らに声をかけて都合が合えば、参加してもらいます。お客様の中に楽器を演奏される方がいらっしゃれば、演奏してもらうこともありますよ」
民泊「海風」の室内
民泊「海風」の室内

民泊「海風」のリビングルーム
民泊「海風」のリビングルーム

最近は、外国からのお客様も増えているというが、スマホに入ったアプリを駆使して、コミュニケーションに努めるという。

「手話の勉強も始めました。簡単なことは手話でコミュニケーションがとれるようになりたいと思いまして、いずれ手話ダンスも披露できれば......」と新垣さん。「この仕事って、終わりがないですね」

民泊「海風」の中庭
民泊「海風」の中庭

新垣さんが経営する民泊「海風」は、伊平屋島(いへやじま)という、沖縄本島本部半島から北に約41キロメートルに位置する離島にある。人口約1300人という小さな島だ。本部半島・運天港と、伊平屋島・前泊港との間を、フェリーが1日2往復する。

いま、伊平屋島に残された手つかずの自然と、歴史文化への評価が、急速に高まっているという。マリンレジャーを中心とした観光地としても、世界中から注目を集めている。

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