「SMAP解散報道」乃木坂のジャニーズ事務所に行ってみたら...予想外の光景に驚き
マスコミ関係者もほとんどいない
記者が現場に到着したのは13時ごろ。ジャニーズ事務所が解散報道に関する公式ファクスをマスコミ各社に送って間もない時間とみられる。
騒動の渦中にある事務所は、東京メトロ千代田線の乃木坂駅から徒歩1分ほど、閑静な住宅街ともいえる場所にあった。日本有数の芸能事務所といった面影はあまりなく、どこかこじんまりとした建物である。
辺りを見渡しても、想像していたような混乱は一切ない。テレビ局の撮影クルーが1組、デジタルカメラを構えたマスコミ関係者とみられる男性が2人いるだけで、事務所前は閑散としている。マスコミ関係者は事務所の外観を撮影にきたようで、道を挟んだ向かいから遠巻きに撮影しているだけだった。
ときおり警備員とみられる男性が中から出てきて、「撮影はご遠慮下さい」というように手で大きな「×」マークを作っていた。ただ、これもあまり近くで撮影する人を諌めるだけで、事実上遠巻きからの撮影は「黙認」されているようだった。
ただ、たまたま筆者が訪れた時間に人が少なかっただけという可能性もある。確認のため、事務所の目の前にあるコンビニエンスストアの店員に詳しい話を聞いてみると、
「早朝からマスコミ関係の方が事務所の前に来ていたみたいです。でも、私が確認できた限りだと、そこまで数は多くないと思います。ほんとに、ポツ、ポツ......といった感じですよ」
という。どうやら、マスコミやファンが「大挙して押し掛ける」ようなことは一切無かったようだ。
また、道を1本挟んだ向かいには、「ジェイ・ドリーム」という関連会社が。今回の「分裂騒動」の発端とされる女性マネジャーが取締役をつとめていた会社で、SMAPや「Kis-My-Ft2」出演作品の管理を行っている。
一部では、いわゆる「派閥」問題の産物ともささやかれたジェイ・ドリーム。両社の距離関係は、たった1本、10メートルほどの車道を挟んだだけ、なのだが――。不意に吹き抜けた冷たい風に、記者は首をすくめた。