その道60年の漁師も「初めて見た」 北海道で発見された「白いウニ」に注目→どれくらい珍しい?水族館に聞いた
2021.09.05 11:00
毎年1匹~2匹は見つかる
まきさんが話題の「白いウニ」の写真を撮影したのは、24日の朝8時の仕事場でのこと。同日の早朝に小樽市で漁師をしている祖父と弟が漁をしている際に発見したという。
「普段通りに漁をしている時にたまたま見つけたそうです」(まきさん)
大きさは成人女性の手のひらほどで、獲ってきた後にすぐ冷たい海水の中に入れたところ、元気にトゲを蠢かせていたそうだ。
「(実物を見た時は)私は『こんなものもいるのかぁ』と思ったくらいで、白いウニよりもその後の仕事のことを考えていました。周りの人達や家族はわいわいと騒いでいたと思います。
白ウニには元気に長生きしてほしいです」(まきさん)
その日のうちに、ウニはおたる水族館(小樽市)に引き取られたという。
Jタウンネット記者は9月3日、おたる水族館にも話を聞いた。
取材に応じた同水族館・魚類飼育課の梶征一さんによると、24日に引き取った白いウニはその後、館内に展示されていた。
「もともと、当館にはすでに白いウニが一匹いましたので、その個体と合わせて2匹展示していました。ただ残念ながら、以前からいたものと今回引き取ったもののどちらかはわかりませんが、2~3日前に片方が死んでしまっていました」(梶さん)
と説明。その後、一匹だけになった白いウニの展示は8月いっぱいで終了し、現在はバックヤードで保護しているとのことだ。
「たしかに漁師の方にとっては少し珍しいかもしれませんが、うちの水族館には毎年1匹か2匹は白いウニや白いナマコが、今回のように『見つかった』といって送られてきますね」(梶さん)
ただし、どうしてこのように白くなっているのかについては、
「色素がなくて白くなっているんだとは思いますが、ではなぜ色素がないのかについては、現状はっきりとわかっていません」
と話した。