「おまんのでんぶが好きだ！」 甲州弁は第2の「じぇじぇじぇ」になれるか

「あまちゃん」「ごちそうさん」とヒットを連発しているNHK連続テレビ小説。2014年3月31日からスタートする新番組は「花子とアン」だ。

特に「あまちゃん」では、「じぇじぇじぇ」を始めとする北三陸方言が大ブームとなっただけに、舞台となる山梨県甲府市では「甲州弁講座」の特設ページができるなど、やる気満々だ。

吉高由里子が演じるヒロインの安東はな（のちの村岡花子）は山梨県甲府市で生まれ、東京のミッション系女学校で英語を学び、故郷の教師生活を経て翻訳家を目指す。花子は実在の人物で、「赤毛のアン」「フランダースの犬」などの翻訳を手がけた。

NHKのドラマ公式サイトは既にオープンしているが、地元の「花子とアン」推進委員会がウェブサイト「村岡花子の過ごしたまち甲府」を開設、ご当地の観光PRをはじめた。「やまなしへようこそ」ののぼり旗やキャンペーンロゴマークも制作し、市内のあちこちに立てられている。推進委員会には山梨県立大学の学生も参加していて、女子学生が様々な企画を立案・参加しているようだ。活動の様子はフェイスブックページ「花子とアン」推進委員会 with Friendsで見られる。

推進委員会のサイトの「Let's甲州弁」というページではご当地の方言が紹介されている。 例えば、「からかう」は手間をかけて取り組むという意味だそうで、「宿題をからかうじゃん！」は「宿題に取り組もう！」と言い換えられる。

そして、Jタウンネットの1クリック投票でアンケート実施中の「最下位」は、甲州弁に直すと「げっぴ」と言うそうだ。東京の隣県にもかかわらず独特の言い回し。

さらには「シチュエーション別甲州弁」として、

太郎：おまんのでんぶが好きだ！だから結婚してくりょー！（君の全部が好きだ！だから結婚してください！）
花子：ほんなに言うなら......。幸せな家庭をこしらえようね！（そんなに言うなら・・・。幸せな家庭を築こうね！）

などという甲州弁でのプロポーズなども掲載されている。

このほか、「花子とアン」にまつわるイベント情報や甲府市の旬の見どころなども掲載されている。2月の大雪では甲府市も大きな被害を受けたが、連続ドラマと地元の取り組みが観光客誘致につながることが期待されている。