広島県北部のスーパーでは「ワニ」の肉が売っている!?

2015年1月27日 17:29

熱帯に住む爬虫類の中で最も大きく、かつ独特の存在感を放つワニ。
現在の日本に野生のワニは生息していないため、動物園や映像以外で見ることは滅多にないし、毛皮や肉が販売されていることを知らない人もいるのではないか。

ワニは水場の近くにいるイメージが強いが、広島県北部で「わに」の肉が売っているという。瀬戸内海沿岸ならまだしも、中国山地近くの山奥というのは――「ホント!?」と言いたくなる。

広島県	庄原市(旧東城町)のスーパーで販売されるワニ(Chen4さん撮影、Wikimedia Commonsより)
広島県 庄原市(旧東城町)のスーパーで販売されるワニ(Chen4さん撮影、Wikimedia Commonsより)

庄原市で撮影されたスーパーの写真には......「お刺身におすすめ」として販売されている「わに(生食用)」の姿が!

といっても爬虫類のワニではない。実はこれ、「鮫(さめ)」の肉なのだ。岡山・広島・鳥取・島根の山間地では昔からサメのことを「わに(ワニ)」と呼んでおり、郷土料理が今も伝わっている。最も盛んなのは広島県三次市で、「ワニバーガー」を提供する食品店もある。

三次市のフジタフーズが提供する「ワニバーガー」(同社公式サイトより)
三次市のフジタフーズが提供する「ワニバーガー」(同社公式サイトより)

それにしても、なぜ山奥でサメ料理!?

通常、魚は2~3日で腐敗してしまうが、排尿器官が発達していないサメはアンモニアを貯めやすい。多くの地域ではその臭いが嫌われ、あまり食用にされないが、アンモニアの効能でサメの肉は腐りにくい。現在のように陸上輸送が発達していなかった時期でも、山奥で食べられる海産物として重宝されてきたというわけだ。

わにの肉をスーパーで売っている広島県庄原市の旧東城町地区(地図は編集部作成)
わにの肉をスーパーで売っている広島県庄原市の旧東城町地区(地図は編集部作成)

ところで、古事記に出てくる神話「因幡の白兎」(いなばのしろうさぎ)には「和邇」(わに)という言葉が出てくる。
これが何をさすかについては論争があり、中国地方の人がワニ=サメと呼ぶことから魚のサメとする説と、ワニ類だとする説がある。国学者の本居宣長や、国文学者の折口信夫はワニ類説を採っている。

ワニ(sugagagaさん撮影、Flickrより)
Alligator

サメ説が正しいとすれば、はるか古代から、この地の人々は「わに」に親しんできたようだ。

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