まもなく新蕎麦! 秋の神田で蕎麦の花 「いきしぐさ」
秋雨前線が過ぎ去れば収穫の秋、おいしいものの季節です。
湿気た夏の風から、街は実りの香りに変わって来ました。
老舗連なる神田から、蕎麦屋さんのレポートです。
JR神田駅は東西南北に出口があり、各出口を出ると、さまざまなお店が並ぶ激戦区。駅前の喧騒を逃れて、西口から外堀通り方向に歩いて行きます。
激戦区だけあって、お店の移り変わりは激しいですが、ふと小道を曲がると、まだ真新しい『いきしぐさ』という看板を見つけました。
メニューを拝見すると、串焼き鳥とお魚もあり、お蕎麦をいただく前のお酒と料理、いわゆる「蕎麦前」は充実している様子。地下1階にあるお店に入りました。
中は落ち着いた佇まいで、奥に座敷があり、カウンター席とテーブルは20席ほど。こぢんまりとしていますが、圧迫感も閉塞感もありません。
付き出しに「甘海老の塩辛」をいただき、「板わさ」、「玉子焼き」をオーダー。
「板わさ」の山葵は本山葵を細か目におろしてあり、しっかりツンときます。「玉子焼き」は出汁味がほのかに感じられ、淡麗な味わいでおいし~。
すっきりした辛口の日本酒と絶妙に合います。
板長を兼ねる店主に話を伺いますと、東京出身ですが関西で修行されたとのこと。淡麗な料理は成る程。
「料理やお酒を楽しまれた後、"じゃあ締めにラーメン行こうか"という お客様がいらっしゃいます。でも、"私の料理の締めにこそ蕎麦を..."。 そう思って蕎麦をお出ししています」と、店主は語られました。
今度は「焼き鳥」を塩でいただききます。これも丁寧な仕事がされていて、程よい焼き加減。
ついもう一杯「冷」で日本酒を。
心地良く舌鼓を打ち、顔もいささか赤くなったところで、お待ちかねの「蕎麦」を。
二八の細切り、ベーシックな江戸前蕎麦です。少し手繰って、喉越し、麺のコシ、ツユの加減を確かめます。喉越しよし、コシはしっかり、料理は淡麗でもツユは辛め。
さらに、おろした本山葵がキリッとききます。山葵を少し取り、蕎麦にからめてから、ちょいとツユに付けると実に山葵の香りが鼻孔に残って、至福の鼻口腔感。
蕎麦湯をいただきますと、辛めのツユでも、返しの出汁の味醂が香ります。これもまた至福。
納得の食感を忘れる前に、ほろ酔い気分で、まだ宵の口の神田を後にしました。
店名炭火焼 蕎麦 いきしぐさ
住所東京都千代田区内神田2-10-10 谷合ビル地下1F
電話番号03-3525-4571
オフィシャルページhttp://www.ikishigusa.com/
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