アメリカ議会図書館映画コレクション

2019年10月22日 10:03

   アメリカ議会図書館は、書籍のみならず、地図・版画・楽譜・写真・レコードなどさまざまな資料の膨大なコレクションで知られる、世界最大の図書館の一つです。とりわけ1870年以降は、著作権登録を一元的に管理する機能を備えて各領域の著作物の法定納付を受け入れるようになり、その収集能力を大幅に強化しました。そして映画も、早くも1894年に――フィルムではなくペーパー・プリント*という形態ではありましたが――議会図書館に納付され、初期映画の貴重なコレクションとなりました。その後、議会図書館は映画フィルムの収集も軌道に乗せ、1989年には国家映画登録(NationalFilmRegistry、以下NFR)**制度を創設するなど、世界の映画保存においても先駆的かつ重要な試みに挑んでいます。その映画コレクションは、現在では200万点以上に達し、合衆国最大規模となっています。また、議会図書館は、日本及び当国立映画アーカイブにとっても関係の深いフィルムアーカイブです。主に第二次世界大戦~占領期に、アメリカおよび連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)によって収集・接収されたと考えられる、約1,300本に及ぶ可燃性フィルムの戦前日本映画は、戦後長い間、議会図書館で保管されていました。そして1967年以降に、東京国立近代美術館を作品の受け入れ先として返還され、現在は当館の重要なコレクションの一部(いわゆる「返還映画」)となっています。本上映会「アメリカ議会図書館映画コレクション」は、東京国際映画祭、モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)、アメリカ議会図書館との共同により、議会図書館の誇るアメリカ映画の宝を紹介する試みです。大恐慌後の社会状況を色濃く反映した1930年代前半の作品から、第二次世界大戦後の新たな潮流を象徴した映画、また、キング牧師の半生を再構成した日本未公開の決定版ドキュメンタリー、さらにはデザイナー/建築家のレイ&チャールズ・イームズ夫妻の独創的な映画まで、アメリカ合衆国の精神や文化を表現した多様な9プログラム(14本、うち4本はNFR作品)を、議会図書館が主に近年新たに作製した35mmプリントを借用して上映します。すべての映画ファン、そしてアメリカ合衆国に関心をお持ちの方にとって必見の作品ばかりです。ぜひご来場ください。

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会期

2019年10月31日(木) ~ 11月10日(日)

会場

国立映画アーカイブ

所在地

〒104-0031 東京都中央区京橋3-7-6

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