歿後40年 西谷卯木の仮名

2019年3月 2日 11:46

   独特の空間感覚を持ち、余白を生かした簡素な表現で、戦後の仮名書壇を牽引した西谷卯木がなくなって40年が経ちました。明治37年(1904)兵庫県神戸市に生まれた卯木は、16歳の時に安東聖空に師事し、近藤雪竹の指導も受けて文検に合格、高等女学校の教師となりました。昭和20年、神戸の空襲に遭って左手を失いましたが、教師を務めながら制作に励み、日展特選を二度受賞。教師を退職した後は、聖空のあとを受けて正筆会会長を務め、日展のほか毎日書道展や日本書芸院展などでも活躍しました。昭和48年には日展内閣総理大臣賞を受賞しています。卯木は、平安古筆はもとより、良寛の線質や造形にひかれ、墨跡や中国書画にいたるまでのあらゆる古典を取り入れました。伝統と現代との絶妙なバランス感覚が息づいた卯木の書は、歿後40年を経た今でもその魅力を失うことはありません。本展では当館所蔵の卯木の作品を一堂に集め、改めてその書業を回顧したいと思います。また、同時に1階には卯木と同時代の仮名作家を中心に出品します。なお、4月2日から1階の展示は、第35回成田山全国競書展(会期:4月2日~4月21日)になります。

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会期

2019年2月23日(土) ~ 4月21日(日)

会場

成田山書道美術館

所在地

〒286-0023 千葉県成田市成田640

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