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<東京暮らし(12)>増える街角ピアノ

中島 早苗

中島 早苗

2019.07.07 13:00
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<文 中島早苗(東京新聞情報紙「暮らすめいと」編集長)>

ある晩、何気なくつけていたテレビで、「駅ピアノ」という番組を放送していた。

ヨーロッパなどの都市の駅に設置されたピアノを、通りがかった人が思い思いに弾いていく。ナレーションはなく、演奏している人がどういう人物なのか、なぜここにピアノを弾きに来たのかなどの説明が、テロップで流れる。ただそれだけの番組なのだが、ピアノや音楽とのつながりという切り口で、知らない都市の知らない駅の、名もない人の人生を垣間見られるのがとても面白いと思った。

そこでふと、日本にもそういう、街角に設置されたピアノはあるのかなという疑問が湧いた。ありました。それも結構たくさん。

もともと、街角に誰でも無料で弾けるピアノを置こうという活動を始めたのは、イギリスのアーティストだという話もあるし、日本でも同団体のイベントが行われ、ピアノも設置されたようだ。しかし、それと関連しているかどうかは別として、各自治体や企業などが独自に、自分の街にもピアノを置いて自由に弾いてもらおうという動きが広がっている。

では東京ではどこにピアノがあるのだろう。実際に弾いている風景を見てみたいではないか。検索するとすぐに、我らが東京都庁45階の南展望室に今年の4月から設置され、毎日20~40人程度の人々に利用されているということがわかった。

東京新聞でもピアノのお披露目会当日について報道している。

都庁のピアノは草間彌生さんが装飾を監修
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