舛添氏の「中国服で書道が上手くなる」説、記者が実際に買って試してみた

2016年6月 7日 17:03
舛添都知事の言う通り、中国服で書道は上手くなるのか
舛添都知事の言う通り、中国服で書道は上手くなるのか

書道のときに着ると、筆がスムーズに走るから――舛添要一・東京都知事が政治資金で購入したとされる「中国服」が話題だ。

2016年6月6日、弁護士が発表した調査結果によれば、上海で購入したというこの中国服は2着で3万5000円程度、舛添都知事は自ら弁護士の目の前で着用して筆をふるって、その効果を実演してみせたという。

判定は、「不適切とは言えないし、違法でもありません」。

第三者の調査結果を発表する舛添都知事(6日、J-CASTニュース編集部撮影)
第三者の調査結果を発表する舛添都知事(6日、J-CASTニュース編集部撮影)

書には一家言ある舛添都知事、そして「厳しい第三者の目」を疑うわけではないが、本当に中国服を着ると、書道が上手くなるのだろうか。

というわけでJタウンネット編集部では、実際に中国服を購入、T編集長が着て書いてみた。

近所のお店で書道道具も買ってきたぞ
近所のお店で書道道具も買ってきたぞ

「マフィアみたい」「カンフーでもやるの」

舛添氏の中国服がどういうものか、詳細は明らかではない。しかし、文人趣味の舛添氏のことだから、クラシックなタイプの服が好みのはず。

というわけで今回購入したのは、中国の伝統的な男性用衣類である「チャンパオ」。東京・池袋のお店で上下合わせて1万8000円で購入した。

実は昔からほしかったので、この件を口実に購入したようなものである
実は昔からほしかったので、この件を口実に購入したようなものである

編集部をこの格好でウロウロしていると、「マフィアかなんかかと」「カンフーでもやるの?」「いいとこ留学生だな」などと冷やかしの声が飛ぶ。

職場でノリノリでポーズを取るT編集長。最初のころは笑っていた隣のニュース編集部も、途中から放ったらかしで仕事に集中している
職場でノリノリでポーズを取るT編集長。最初のころは笑っていた隣のニュース編集部も、途中から放ったらかしで仕事に集中している

ちなみにT編集長、書道は大の苦手で、以前勤めていたバイト先でも「Tくんは、遅刻と字が下手なのがなければねえ......」と言われたくらいの悪筆である。

そんなT編集長でも、中国服を着れば、果たして舛添氏のような見事な書が書けるのか。

袖が引っかかりそうで邪魔!

書き始めてすぐ、一つの問題に気づいた。

「これ......袖が絶対引っかかるよ!」
純白の袖口。できれば汚したくない
純白の袖口。できれば汚したくない

長い袖をまくりあげる形となっているこのチャンパオだが、袖口がゆったりしていることもあり、ちょっと油断すると、用意していた墨汁や、まだ乾いていない文字の墨に当たりそうになる。

チャンパオ自体は黒だが、めくり上げた袖は白。こんなところに墨が付いたら、どう考えても目立つ。

細心の注意を払いながら筆を下ろす
細心の注意を払いながら筆を下ろす

実際、6日の会見で弁護士は「舛添氏の中国服には墨汁の汚れがあった」と証言している。

「そこまで再現したらいいんじゃないですか?」

カメラマンを務めてくれたS記者はそう言うが、

「嫌だよ! 2万円近くもかけて買った服だよ? 作務衣か何かならとにかく、汚したくないよ!」

――と考えてみると、これより高い中国服を、墨で汚しておいて平気ということは、舛添氏にとってはこのくらいの額ははした金らしい。はした金なら、政治資金に計上しなくても良さそうなものだが。

さて、出来上がった作品は?

そんな発見もありつつ、しばらく筆をふるってみる。

「違法の『違』ってどう書くんだっけ」「まじっすか」
「違法の『違』ってどう書くんだっけ」「まじっすか」

「明鏡止水の心境で......」「Tさん、2時からの会議ですけど」「忘れてた!」
「明鏡止水の心境で......」「Tさん、2時からの会議ですけど」「忘れてた!」

引きずるほどの裾もあって、見た目こそ重苦しいこの服だが、こうして着てみると、スリットも深いし、着物よりは袖も細いし、意外と動きやすい。舛添氏の言う「筆の滑り」は今ひとつピンと来ないが、シルク100%の素材なら違うのだろうか。

というわけで、出来上がったのがこちらになります。

一番左のものは、舛添氏本人の筆跡をまねして「舛添要一」と書こうとしたが、達筆すぎてどうやって書いているのかわからず、なんだかわからない代物になった
一番左のものは、舛添氏本人の筆跡をまねして「舛添要一」と書こうとしたが、達筆すぎてどうやって書いているのかわからず、なんだかわからない代物になった

「勝訴」みたい
「勝訴」みたい

......さすがに、中国服を着ただけでは、字が上手くなるなんてことはないようだ。S記者に感想を求めたが、「ノーコメント」と鼻で笑われるばかりであった。

「我ながら下っ手だなあ......」
「我ながら下っ手だなあ......」

書道に使えるかはともかく、中国服自体は着ていて快適で、今後とも愛用したい逸品である。

実際、この格好でしばらく仕事してました。2時からの会議にもこの格好で出てきました
実際、この格好でしばらく仕事してました。2時からの会議にもこの格好で出てきました

「というわけで、仕事着として使いますから、この服代、経費で落ちませんかね」(T編集長)
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