沖縄が丸ごとそろう超人気店!
銀座・有楽町でニッポン「くいだおれ」散歩(2)
アンテナショップの聖地、東京交通会館から外堀通りを越えると、さらにアンテナショップの世界は広がっていく。シーサーがお出迎えしてくれるのが、沖縄県の「沖縄わしたショップ」だ。
ここは、まるで本当に沖縄に来たかのような店内の充実ぶりがスゴい。さんぴん茶、うっちん茶、豆腐よう、ちんすこう、紅芋タルト、タコライス(の素)、あぐー豚(沖縄のブランド豚)商品、ラフテー、ミミガーなど、沖縄名物はなんでも買えてしまうようだ。
もしこのわしたショップの店内でなにか食べるとすると、「銀座で揚げたて」の名物、「サーターアンダーギー」は食べ逃せない一品。大きめの唐揚げのように見える沖縄風揚げドーナツで、しっとりさくさくの絶妙な食感に、黒糖のまろやかな甘さがよくなじむ。
地下も必見だ。泡盛・古酒のコレクションがずらりと並び、沖縄でもこれだけそろえているところはそうないだろうというほど。色とりどりの琉球グラスやかりゆしウェアを見て回るのも楽しい。
ふたたび地上に戻れば、わしたショップの隣には高知県の「まるごと高知」がある。こちらは、坂本竜馬の銅像が目印だ。お昼時なので、2階のレストラン「TOSA DININGおきゃく」で。アンテナショップにはレストランを併設しているところが多いので、ここはひとつレストランでも地方の味を堪能すべきだろう。
さて高知の料理というと、なんだか豪快なイメージがあるのだけれど、そこはやはり銀座だった。住所で言うと銀座でも外れのほうの一丁目だが、「おきゃく」の店内はこじんまりとして、落ち着いた上品な雰囲気だ。
かつおの刺身系――を頼むのはちょっと当たり前すぎるので、「藁焼きかつおのペペロンチーノ」を注文。すると、出てきたのはオリーブオイルの海に、スモーキーなかつおがむしられて浸かってるというラテンなノリのパスタだった。なにやら、イタリアの食堂に入って、予想外の料理が出て来たというような旅気分が味わえた。