東京駅前の新名所「KITTE」 昔の建築物と高層ビルがコラボ(2)
(前回の続き)KITTEの屋上を歩いていたら、お腹が空いてきたので、お昼ご飯を食べることに。5、6階はレストランフロア。屋上からレストランへ――。なんだかデパートのようだが、KITTEは東京初出店の飲食店が多いのが売り物で、地方色が豊かなのが特徴だ。
お値段も手頃な店が多く、選択肢はありすぎるくらい。残念なのはお店の前の行列が長いことだが、せっかくだからと、一番人が多かったお店に並んでみた。北海道の根室からやってきた「回転寿司 根室花まる」(KITTE5階)というお寿司屋さんだ。
「へえ、根室って珍しいねー」「こんなに並ぶの?」と、通り過ぎる人を横目に立ち続けて、やっと席につく。花まるは回転寿司だが、板前さんに直接、注文してもいい。
値段はちょっと高めの回転寿司といったところ。お店オススメのホタテ、花咲ガニ、サーモンといった北海道ならではのネタを頼んでみると、お皿のお寿司は大ぶりでぴかぴかと光り、いきがよく、本格的なお寿司屋さんの味わいだ。
飲食フロアから下っていくと、3階、4階にはおみやげにも向きそうな雑貨やファッションの店が並んでいる。ぐるりと見て回る間に、ちょっと寄ってみたいのが4階の「旧東京中央郵便局・郵便局長室」。郵便局のお偉いさんの昔の執務室をショップにせずに、残してあるのだ。ここも東京駅が目の前。こんなオフィスにいれば、偉くなった気分になれそうだ。
2階、3階には入場無料の「ミュージアム」がある。東京大学が帝大時代に収集したはく製や標本、小物などが展示されているセピア色のギャラリーといった趣だが、展示の仕方がいちいち凝っていて、見る者を飽きさせない。