卵焼きの「甘い・辛い」境界線は福井・岐阜・三重にある!?

2015年9月25日 06:00

子どもにとって卵焼きはちょっとしたごちそうだ。お菓子が豊富でなかった時代は、正月や運動会、誕生日などハレの日に出される料理だったし、現在でも根強い人気がある。

日本中で食べられている卵焼きだが、その味付けは大きく2通りある。
関東風は、砂糖と醤油を加えて仕上げる「甘口」が一般的。一方、関西風はだし汁や塩などを使って味を調えるため、どちらかというと「しょっぱい」。

いったいどちらが主流派なのか。Jタウンネットは2015年8月13日から9月14日までの33日間、「卵焼きといえば『甘い』?『しょっぱい』?」というテーマでアンケートを実施し、全国から1548名の読者に投票いただいた。

「甘口」が全国の多数派! 意外なことに京都も...

まずは全国の結果から。「甘い」に投票した人が58.7%いたのに対し、「しょっぱい」は41.3%にとどまった。
下の図は都道府県ごとの傾向を色別にしたもの。赤は「甘い」が多数派で、青は「しょっぱい」が多数派、黄は「甘い」と「しょっぱい」が同率だった県だ。

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東日本は軒並み「甘い」の得票率が高い。東と西の食文化が混在する中部地方は、東海が愛知まで、北陸が富山まで、それぞれ「甘い」圏内だった。石川は中間地帯といったところか。

福井-岐阜-三重以西は「しょっぱい」派の勢力が増える。しかし「甘い」派を圧倒するほどではない。

意外なことに滋賀と京都は「甘い」の支持率が高い。
卵焼きとよく似た料理に「だし巻き卵」がある。京都式・大阪式という焼き方の違いがあるくらい有名な料理で、これもだし汁で味をつける。
「卵焼きは砂糖を入れるけど、だし巻き卵は塩や淡口醤油などで味付けする」と区別したため、滋賀と京都はこのような結果になったのか。それとも他県から転入した者のウエイトが高かったのか――。

広島や香川、福岡、鹿児島など、支店経済都市のある県も「甘い」の支持率が高かった。

関西で「しょっぱい」の支持率が最も高かったのは奈良で、76.5%に達する。
18日の記事「甘い・辛い・酸っぱい・塩辛い 出身別・味覚調査で明らかになったグルメ地域」で、「塩辛いものは好きですか?」という問いに対し、青森と奈良は回答率66.7%で同率1位だった。卵焼きも塩をきかせたものを好む県民性なのだろう。

次に人口の多い地域の割合を見てみよう。「しょっぱい」が多数派だったのは大阪と兵庫だけ。しかも「甘い」との差は僅差。残りの10都道府県は「甘い」が多数派だった。
県民一人あたりの砂糖消費量と塩分摂取量がどちらも全国一多い長野は、卵焼きに限っていえば85%以上が甘味を好む。

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さて、卵焼きには様々なバリエーションがあるが、それらの味付けもアンケート結果とだいたい重なる。

正月料理の定番である「伊達巻き」も卵焼きの一種だ。関西風は甘さを控えたあっさり味なのに対し、関東風は関西風の倍以上の砂糖を使う。

伊達巻(Kakei.Rさん撮影、Flickrより)
伊達巻

鹿児島には「こが焼き」という、伊達巻によく似た甘い郷土料理がある。材料は卵、豆腐、砂糖、魚のすり身(地域によってはジャガイモ)などで、四角に蒸して作られる。「日本の食生活全集・鹿児島の食事」(農文協)によると、南薩摩漁村では運動会や正月に必ずつくるごちそうだという。

そんな鹿児島のアンケート結果は、「甘い」が54.5%、「しょっぱい」が45.5%だった。

【鹿児島】こが焼き-九州の味とともに(霧島酒造)(YouTubeより)

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