あんなトイレやこんなトイレ! トイレだらけのミュージアム

2015年10月28日 16:03

みなさんの家のトイレメーカーはどこでしょうか?TOTOという方、多いのでは?(筆者宅の賃貸マンションもそうでした)そのTOTOの歴史を知ることができるミュージアムが2015年8月28日に福岡県・北九州市小倉にオープンしました。ここにくればトイレのすべてを知ることができるといっても過言ではない「TOTOミュージアム」。その展示内容をレポートします!
堅苦しくなく、楽しくTOTOとトイレを学べる施設

このミュージアムでは大きく「TOTOのあゆみ」と「TOTOの水まわり文化の変遷」を知ることができます。
まずは、どんな展示があるのか、筆者の独断と偏見で見どころを紹介。

エントランスから展示スペースに移動すると、柱のない広々とした空間が広がります。
ここでは主にTOTOの会社としての歴史を知ることができます。ミュージアムショップもあり、オリジナルトイレットペーパーなどのTOTOならではのグッズも手に入ります。

【画像1】ミュージアムショップには北九州市の環境マスコットキャラクター「ていたん」のトイレットペーパーが!(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像1】ミュージアムショップには北九州市の環境マスコットキャラクター「ていたん」のトイレットペーパーが!(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

このスペースの目玉は、国産初の腰掛式水洗便器(つまり洋風便器)の復元品。当時の設計図は残っておらず、たった2枚の写真から再現したそう。現代の腰掛便器とほとんど形状が変わらないことに驚きました。販売されている腰掛式便器と同じように水の流れも計算してあり、設置すれば実際に使えるのだとか!

【画像2】国産初の腰掛式水洗便器。現代のものより気持ちコンパクトながら、少し高さがある印象。これに便座を乗せて使用していたそう(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像2】国産初の腰掛式水洗便器。現代のものより気持ちコンパクトながら、少し高さがある印象。これに便座を乗せて使用していたそう(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

一番インパクトがあったのはこちら! トイレ型バイクというよりバイク型トイレ! TOTO製品のプロモーション用としてつくられたとのこと。便座に座ったまま風を切って走れます。便座に座っているとき同様、落ち着く乗り心地なのでしょうか。

【画像3】遊び心満載というか、遊び心しかなくて最高です。残念ながらまたがってみることはできません(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像3】遊び心満載というか、遊び心しかなくて最高です。残念ながらまたがってみることはできません(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

さらに展示が進むと、便器をつくるときに製造員が使う道具や、当時の営業が現代でいうカタログの代わりに持ち歩いていた製品のミニチュアが展示されています。この1/20ミニチュアも手づくりの陶器なんです。幼少期にシルバニアファミリーで遊んでいた筆者はテンションが上がりました。

【画像4】実にさまざまな道具を使っていました。今もそうですが便器は陶器製なので人の手でつくられています(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像4】実にさまざまな道具を使っていました。今もそうですが便器は陶器製なので人の手でつくられています(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像5】取材にきていた女性陣が「かわいい!」を連発していた製品のミニチュア。お土産用に販売してほしいです(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像5】取材にきていた女性陣が「かわいい!」を連発していた製品のミニチュア。お土産用に販売してほしいです(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
歴代のトイレが並ぶ圧巻のさま

さらに歩みを進めると、トイレがずらりと並ぶエリアに。ここでは歴代のTOTOのトイレの実物がならび、どのように変化してきたのかをみることができます。和式、洋式、男性用など、日本のトイレの歴史がそこにはありました。

【画像6】和風便器。洒落たデザインのものも(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像6】和風便器。洒落たデザインのものも(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像7】洗浄水量順に並ぶトイレ。昔は1回流す度に20Lほどの水を使用していましたが、最新のものはたった3.8Lで済むそう。こうして並ぶと、どこがどのように変わってきたのかがよく分かります。それにしてもすごいさま(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像7】洗浄水量順に並ぶトイレ。昔は1回流す度に20Lほどの水を使用していましたが、最新のものはたった3.8Lで済むそう。こうして並ぶと、どこがどのように変わってきたのかがよく分かります。それにしてもすごいさま(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像8】小便器もこんなにあります。バリエーションが豊富(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像8】小便器もこんなにあります。バリエーションが豊富(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

後半はトイレだけでなく、洗面化粧台や蛇口など水まわり全体の設備の展示も。以前SUUMOジャーナルでも紹介した、ホテルニューオータニ開業時に設置された日本初のユニットバスルームの実物もありました。

【画像9】50年前のものとは思えないほどきれいに残っていました(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像9】50年前のものとは思えないほどきれいに残っていました(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
TOTOの想いに触れて、いつも使っているトイレに感謝したくなる

前身は、元社員寮を一部改装した資料館。ただ、社員寮を改装したとあって狭いという課題があったそう。
そこで、2017年で創立100周年を迎える記念事業の一環として新しく建てられたのがこのミュージアム。950点もの展示のほかに、TOTOのショールームや、関連書籍のライブラリーも完備しています。

喜多村 円16代目社長にこのミュージアムについてお話を聞くと

「創業者から歴代社長に受け継がれている “利益を追うのではなく、いいものをつくる”という想いや、TOTOのものづくりの精神を伝えたいと思っています。また、北九州はTOTO創立の地で、いまもずっとお世話になっている。北九州の歩みとTOTOの歩みは一緒。この地にミュージアムを建てたのは”これからも、創立の地、小倉でやっていく”という気持ちの表れでもあります」とのことでした。

また、記者から五輪に向けて意識していることはあるかとの質問に対して「特に考えていませんが、日本のトイレを気持ちよく使ってもらって旅の思い出を汚さないようにできれば」と答えていたのが、主張しすぎず、さりげなくそこにいてくれるトイレの姿と重なりとても印象的でした。

【画像10】喜多村社長も含め、歴代社長が創業者の想いをとても大事にされていることが伝わってきました(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像10】喜多村社長も含め、歴代社長が創業者の想いをとても大事にされていることが伝わってきました(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

基本的に気持ちよく使えることが当たり前な日本のトイレ。一日に何度も使うので特別意識することはありませんが、外国人観光客が絶賛している様子からも分かるようにそれってすごく恵まれていることなんですよね。そしてそれはこうした企業の姿勢や、トイレを掃除してくれる家族や清掃員さんのおかげ......。

このミュージアムを見学してみて、筆者はトイレに「ありがとう」と言いたくなりました。

少し行きづらい場所にありますが入館料も無料なので、トイレが好きな方や公衆衛生に興味がある方、そしてちょっと北九州に行く用事がある方など、いろんな「へぇ~」がたくさんつまったこのミュージアムに足を運んでみてはいかがでしょうか。

【画像11】館内のいたるところに水滴の立体モチーフが。かわいい!(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像11】館内のいたるところに水滴の立体モチーフが。かわいい!(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像12】ミュージアムの外観。白が基調の丸みをおびたデザイン。左の丸っこい建物は「水」を、右の4階建ての建物は「大地」をイメージしているそう(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)
【画像12】ミュージアムの外観。白が基調の丸みをおびたデザイン。左の丸っこい建物は「水」を、右の4階建ての建物は「大地」をイメージしているそう(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

●取材協力
・TOTO/TOTOミュージアム

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