ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

マカロンが仙台で別物のお菓子「まころん」に100年かけて進化していた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.03.05 18:52
0

フランスを代表する西洋菓子「マカロン」はちょっと前に日本でもブームになり、今ではおしゃれでカワイイお菓子としてすっかり女子の間で定着した。

ところでそんなマカロンが意外にもかなり古くから日本に伝来し、さらに独自の進化を遂げて、宮城県などでは地元の銘菓として親しまれているということをご存じだろうか。名前も訛って、「まころん」と呼ばれている。

渡辺製菓の「特上まころん」(ブログ「ま、あれな話だが...」より)
渡辺製菓の「特上まころん」(ブログ「ま、あれな話だが...」より)

「まころん」が日本で作られるようになった年代や経緯ははっきりしないけれども、明治時代に伝来したというのが有力だ。全国各地で作られており、なかでも宮城県仙台市青葉区に本社がある渡辺製菓の「特上まころん」は、宮城人から熱狂的な支持を受けている。

とはいえ外観も味もマカロンとは異なる。本家が原料にアーモンドを使っているのに対して、まころんは落花生を使用している。透明の包みもおせんべいのようだ。ガラパゴス=和風化した菓子の1つといえるだろう。

手土産用菓子として製造・販売される「まころん」が多数あるなかで、渡辺製菓のそれは宮城県内のスーパーで普通に売られている。2014年3月2日放送の「シルシルミシルさんデー」(テレビ朝日系)に出演した女性お笑い芸人の虻川美穂子は、まころんの食感を次のように表現した。

「おいしい~。ピーナッツ感がすごいですね。これ、容器がこれじゃなかったら、代官山で売れる味ですよ」

ちなみに仙台藩祖の伊達政宗は、当時の南蛮文化からも影響を受けた派手なファッションで今も残る「伊達」という言葉の語源ともなった。西洋渡来の「マカロン」が宮城で「まころん」として根付いたのも、そうした政宗以来の気風がどこかで生きているのかもしれない。

PAGETOP