外国人も興奮する「道頓堀」のネオン 「グリコマンがクール!」
滝川クリステルさんが世界中に向けて「おもてなし♪」と微笑んでしまった手前、7年後の東京オリンピックでは、海外からのお客さまに喜んでもらわなくてはなりません。
しかし私たちは、彼らが何を心から喜ぶのか、まだよく知らないのも事実。「日本と言えば京都や奈良」という単純な図式だけでは、現代に生きる人たちに満足して帰ってもらえないおそれがあります。
実際、世界最大の旅行口コミサイト、トリップアドバイザーが発表した「外国人が"クール"と評した日本の観光スポット」によると、上位には「原宿竹下通り」や「海遊館」「道頓堀」など、意外なスポットばかり。
原宿を訪れたある外国人は「Harajuku is a special place in that sense, definitely worth a visit!!」(原宿は間違いなく一見の価値があり、その意味で特別な場所です!)と高い評価を与えています。
海遊館には「The jellyfish exhibit is also really cool. You can spend hours upon hours here.」(クラゲの展示は本当にクール。何時間でもいられる)という評価がありました。
道頓堀のネオンを見て「the Glico man is cool to see lit up.」(グリコマンが照らし出される様はとてもクール)と感激する人もいました。
歴史的スポットでは、赤い鳥居がズラッと並ぶ京都の伏見稲荷大社の4位が最高位。5位には日帰り入浴施設の「大江戸温泉物語」がランクイン。7位の「三鷹の森ジブリ美術館」や10位の「カップヌードルミュージアム」も意外な結果かもしれません。
今回のランキングは、過去3年間に投稿された日本語以外の口コミで「cool」と表現された回数などを分析しているので、彼らの嗜好がうかがい知れます。
トリップアドバイザーでは「外国人に人気の観光スポット」も公表していますが、1位はなんと「広島平和記念資料館」。日本は原子爆弾を使用された唯一の国ですから、ここでしか見られないものがたくさんあります。
日本人の思い込みでなく、「彼らが日本に何を期待しているのか」という視点を持って観光資源を整備する必要があるのかもしれません。