若い世代に広がる田舎暮らし 人気の地域と成功のコツ
2015.04.16 06:00
4月も下旬に入り、この春から新生活を始めた人たちは、そろそろ生活のペースがつかめた頃ではないでしょうか。新生活をスタートするにあたっては、引越しを友人に手伝ってもらったり、新天地のローカルルールに戸惑ったりと、いろいろと苦労した点もあるかと思います。
新生活と言えば、都会を離れて田舎で生活することに関心を寄せる人が増えているのをご存じでしょうか。都会から生まれ故郷に戻ることを「Uターン」、都会から出身地とは縁のない地方に引越すことを「Iターン」といいますが、このUターンとIターンを実践して田舎暮らしを始める人が、ここ4年で3倍近くに増えているのです。
田舎暮らしというと、リタイア世代が余生を悠々過ごすというイメージですよね。ところが最近では、働き盛りである30〜40代の人たちの方が、田舎暮らしを真剣に考えているというのです。
そこで今回at home VOXでは、田舎暮らしが若い世代から注目されていることについて認定NPO法人 ふるさと回帰支援センターの高橋公(ひろし)さんに話を聞きました。
高橋さん「きっかけとして考えられるのは、2008年のリーマン・ショックと2011年の東日本大震災ですね。リーマン・ショックによって経済の基盤が大きく揺らぎ、都会に依存する生活に疑問を持つ人が増えました。そして震災によるさまざまな不安も加わり、特に子育て世代の人は、地方に目を向けるようになったんです」