町中の「トイレ」を舞台にした、3年がかりのアートプロジェクト。「おおいたトイレンナーレ」間もなく開幕
2015.06.20 17:00
飲食店や雑居ビルの一角、公園の片隅など、どこにでもあり、誰もが使用する「トイレ」。そのトイレを舞台としたアートプロジェクト「おおいたトイレンナーレ2015」が、7月18日から9月23日にかけて、大分市中心街各所のトイレで開催される。「トイレンナーレ」とは、3年に一度開催される美術展覧会を意味する「トリエンナーレ」と「トイレ」を合わせた造語だ。
コンセプトは、「ひらく」。芥川賞作家の小野正嗣さんや写真家の松蔭浩之さんら全16組のアーティストが手掛けた個性的なアート作品を、トイレのドアを「ひらく」ことで楽しむことができる。一般的なトイレをグラフィティで大胆に彩ったものから、トイレを舞台に開催される詩の朗読会まで、披露される作品の種類は多岐にわたる。
大分県立美術館や、市内に15年4月にオープンした水族館「あそびーち」などと連携して行われる大規模なイベントで、大分市は13年からアート作品の制作やボランティア活動による市内のトイレ掃除活動など、多岐にわたるプレ事業を実施していた。3年間の準備期間を経て、ついに開催を迎える。
開催期間中の毎週末には、アート体験のできるワークショップやアートパフォーマンス、演劇公演やライブ演奏など様々な企画を実施する。これらのイベントを通じて、大分のまちの面白さを発見・体験してもらうことが狙いだという。