諭吉デザイン「壱万円札せんべい」、新紙幣決定でどうなる!? 社長に直撃取材したら...

2019年4月12日 20:00
受け取った相手の反応が楽しみな「壱万円札 お札せんべい」(画像提供:渓月堂)
受け取った相手の反応が楽しみな「壱万円札 お札せんべい」(画像提供:渓月堂)

2019年4月9日、1万円札などの紙幣(日本銀行券)のデザイン刷新が発表され、話題となっている。

ところで現在の1万円札の肖像・福沢諭吉の出身地を、ご存じだろうか。そう、大分県中津市だ。ここに、福沢を図案化した「壱万円札 お札せんべい」がある。こちらの写真がそれだ。地元では相当に有名なお菓子で、お土産品として人気があるらしい。

「受け取ると、ちょっとドキドキ」「ウケること間違いなし」などと、大好評だ。だがここへきて、心配する声が上がっている。新紙幣の導入を受けて、「壱万円札 お札せんべい」はいったいどうなるのだろう?

 

そこでJタウンネット編集部は詳しい話を聞いてみることにした。

今まではブレーキ踏みながら、これからは......?

少ないけど取っといて...、言ってみたい(画像提供:渓月堂)
少ないけど取っといて...、言ってみたい(画像提供:渓月堂)

 

中津市に本社を置く和菓子店「渓月堂」の田中秀雄社長が、電話で答えてくれた。

「渓月堂の創業は約70年前、耶馬溪の干し柿を使用した巻柿の生産を始めたことがきっかけでした。柿羊羹など製造するお菓子の種類も増えていき、やがて念願の小売店をオープンしました。柿を中心とした和菓子の店というのが、渓月堂のコンセプトなのです」と田中社長は語る。

「福沢諭吉をモチーフにした『壱万円札 お札せんべい』を発売したのは、約30年前。先代の社長、つまり私の父が手がけました。私はまだ中学生で、残念ながら詳しいことは存じません。当時は、福沢の紙幣が登場したばかりで、大変なブームで、ものすごく売れたそうです。ただ父は、自分が育ててきた和菓子のイメージにそぐわないと考えたのか、あまり力を入れなかったようです。現在も売り上げ全体の1割程度にとどまっています」

大分県中津市の福沢諭吉旧居(STA3816さん撮影、Wikimedia Commonsより)
大分県中津市の福沢諭吉旧居(STA3816さん撮影、Wikimedia Commonsより)

田中社長は続ける。「私自身も、紙幣のデザインはいずれ変わるだろう、その覚悟はしておいた方がいいと考えていました。つまりブレーキを踏みながら、運転してきたわけです。ただ地元の観光産業からは、貴重なお土産品として人気があり、駅や空港、観光地の土産店などには置かせていただきました。だが、いくら好評だからといって、大分県を離れて、東京や大阪にまで販路を広げようなどとは思いませんでした」

「壱万円札 お札せんべい」というのは、玉子をたっぷり使用した和風せんべいだ。「温泉地や観光地にはよくありがちな、ちょっと懐かしい味です」と田中社長。

なんともいえない喜びが広がる(画像提供:渓月堂)
なんともいえない喜びが広がる(画像提供:渓月堂)

「さてこれからですが、ゴールが見えたわけですから、逆にアクセルを踏んでもいいのかな、と思っています。和菓子店のイメージを傷つけることなく、別ルートで販売してもいいかもしれませんね。弊社は和菓子店の前は、そもそも耶馬渓の土産物・物産を扱う卸売業『耶馬溪物産観光』が母体です。和菓子店とは切り離して、販売に特化するのも一案ですね」

新紙幣は、2024年度上期に発行される予定だ。「壱万円札 お札せんべい」のゴールも5年後と決まった。社長は、これからアクセル踏みっぱなしで、走る気満々のようだ。

諭吉のせんべいを食べてみたい人は、中津市へ行ってみよう。市内に直営店が5店ある。オンライン通販でも購入できる。

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