家賃タダ!?仕事や給料もついてくる 地域おこし協力隊の「田舎生活」
都会の喧騒を離れ、いつか空気や水のおいしい田舎で暮らしたい...。そんな都会人必見の情報が、2013年10月17日(木)の「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日系)で放送されていた。
今年8月、長野市の南隣にある東筑摩郡麻績(おみ)村に、岐阜から1組の家族が転入してきた。30代の夫と20代の妻、女児3人の5人家族。住まいは築120年の広々とした古民家だが、改築を重ねていて古臭さは感じない。蔵と畑もあるという。
驚くのはその家賃。なんと「0円」だという。
地域振興等の支援活動を行う「麻績村地域おこし協力隊」に採用されると、村が住宅を用意してくれる。週5日40時間勤務で、月の給与は約15万円だ。
近くに住む老人は「賑やかで張り合いが出ていい」「ここは限界集落なのでありがたい」と歓迎している様子。食卓に並ぶおかずは、ご近所のおすそ分けがほとんどだ。家族は地域のお祭りや会合に参加し、地元に溶け込んでいる。
全ては順風満帆...といいたいところだが、地域おこし協力隊は1年以上3年以内が期限。それ以降は、自力で生計を立てていかなければならない。定住を希望する一家は不安を抱えつつ、「農業を基盤にして生活していきたい」と前向きに語っていた。
編集部で調べたところ、麻績村の「空き家情報」には、木造120平米で月4万円の賃貸物件が掲載されていた。家族5人で十分生活できる広さではないか。
ちなみに2009年に始まった「地域おこし協力隊」は、現在25道県35自治体で隊員を募集中だ。2012年7月1日現在で、473人が隊員として活動している。これまで任務終了者の67%がその地に定住しているそうだ。