<東京暮らし(16)>「不登校」を考える

2019年11月 3日 13:00

<文 中島早苗(東京新聞情報紙「暮らすめいと」編集長)>

今年も季節は秋になり、冬へと向かうが、去る9月1日のこと。夏休み明けのこの日は、日本で過去42年間、子どもの自死が最も多い日だと報道で聞き、気になっていた。

子どもの自死ほどやるせないことがあるだろうか。子どもの自死には、友だちとの関係や学業不振などの学校問題、親子関係の不和などの家庭問題が大きく関わっているとされる。

今、日本の小中学生で学校へ行っていない、行けていない不登校の子どもは約16万人。中学生の27人に1人が不登校ということは、平均して1クラスに1人、学校へ行けていない子がいるということになる。

私自身が子どもだった頃の記憶では(40年以上も前の話になるが)、公立の小学校から高校までの間で、学校に来なくなった同級生は1人もいなかった。大学に入ってからは、いつの間にか来なくなった同級生が何人かいて、結局中途退学した人もいたが、高校生までは「不登校」は、少なくとも私の身近にはなかった。

近年は身近になった不登校。では、学校に行けなくなった子にはどんな選択肢があるのかというと、家で学ぶ、フリースクールに行くなどだろう。今回はそんな学校外の居場所の一つであり、そこへ通うことが、所属している学校の校長裁量で出席扱いにもなるという「フリースペースえん」を取材。代表の西野博之さんと、通っている子どもやスタッフの方に話に聞いた。

フリースペースえんの子どもたちは話したり、楽器を弾いたり、ランチの準備をしたり、思い思いに過ごす
フリースペースえんの子どもたちは話したり、楽器を弾いたり、ランチの準備をしたり、思い思いに過ごす

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