「朝練やめよう」 部活王国・長野で方針大転換へ
2013.11.19 10:46
中学校の「朝練」はやめよう――。長野県の教育委員会が、朝の部活動を来年度から原則廃止すべきだ、という報告書をまとめた。
同県スポーツ課の調査によると、通年で朝練を実施している運動部は96.8%に達する。6時30分より前に起床する中学生は全国平均が39.7%なのに対し、長野は72.6%。4人に1人は6時前に起きている。
さらに、放課後の「運動部活動」とその延長として行われる「社会体育活動」を合計すると、1日3~4時間、長い場合で5時間も部活動をしている。
教育委員会は「部活動が長時間にわたっている現状は、中学生の発達段階からみて問題があるのではないか」という考え。実際、長野の中学生の「家庭学習時間」「睡眠時間」「運動部加入率」はすべて全国平均を下回っている。
学習時間と睡眠時間が短くなり、部活動についていけずドロップアウトしたり、部活動に燃え尽きてしまう生徒を増やしているというのだ。