丹精を込めてつくった農作物を食い荒らす動物たちに、頭を悩ます農家は多い。そんな害獣の中でも、学習能力の高い「サル」は農家にとって天敵といえる存在だ。
群れで畑にやってきては、作物のいちばん美味しいところだけを大量に食べ、食べカスは放置。電気柵やネットといった仕掛けも、易々と突破される。このように、人間のとった対策が効きにくいサルによる農家への被害は甚大で、農林水産省の調査によれば、2014年度の被害総額は全国で13億円以上にのぼる。
しかしいま、そんなサル被害を防止する救世主として「モンキードッグ」が、全国の農家で活躍を始めている。