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近所の高校の卒業生に、地元駅が送った心温まるメッセージ

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.03.06 16:34
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長野新幹線の開業に伴って誕生した「しなの鉄道」は、軽井沢駅~篠ノ井駅の約61キロを結ぶ。

上田市にある西上田駅は、一日の乗車人数は1000人に満たない小さな駅。徒歩5分のところに私立上田西高等学校があり、多くの学生が利用している。

2014年3月1日、上田西高で卒業授与式が催された。駐車場が確保できないほど来賓や保護者がやってきて卒業を祝福したが、駅員一同からも卒業生へのメッセージが贈られた。駅構内のホワイトボードに手書きのメッセージが飾られたのだ。右上には一輪の花が添えられている。

西上田駅に飾られたメッセージ(上田西高校のウェブサイトより)
西上田駅に飾られたメッセージ(上田西高校のウェブサイトより)

このエピソードは上田西高校のウェブサイトに掲載されたのをはじめ、ツイッター上でも話題になった。

「こーゆー配慮素敵\(^^)/"」
「西上田駅員さん、天晴れ!!」
「これは嬉しいな!」

開業当初しなの鉄道は経営危機に陥っていたが、合理化を進めて見事黒字経営に転換、現在に至る。県の人口は減少を続けているが、同鉄道は年間輸送人員1000万人以上の確保を目指し、観光客の誘致や駅設備の改善、地域との連携を進めている。

先のメッセージにも「遠い場所で新生活を始める人も、故郷に戻ってきたときは西上田駅を訪れてくださいね」という思いが盛り込まれている。

鉄道会社の地域密着の姿勢が生んだ、心温まる一挿話といえそうだ。

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