ついに日本から消える「喫煙車両」 逆になぜ今まで存続できた?近鉄に事情を聞いた
2020.02.07 17:00
電車の座席に座りタバコを一服。小説や新聞を読みながら、あるいは音楽を聴きながら...。外の風景を楽しみつつ、灰が落ちそうになったらひじ掛けの灰皿でトントン。
こんな情景は間もなく見られなくなってしまう。
2020年4月1日の改正健康増進法の施行によって、鉄道から「喫煙車両」が姿を消すからだ。
私鉄の有料特急のなかで唯一、座席でタバコが吸える車両を走行させてきた近畿日本鉄道も、2月1日から特急列車の座席禁煙化に踏み切った。
もうすぐ日本から消える喫煙車両。愛煙家の筆者の性だろうか、
「せっかくならば乗ってみたい」
と思い立った。
座席が禁煙化される直前の1月30日。記者は喫煙車両が発着する近鉄名古屋駅へ向かった。